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ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

ITエンジニアの価値はこれから高まっていく

KLab×はてな エンジニア応援ブログコンテストに絡めて、エンジニアの仕事からの話であればなんでもよいらしいので、書いてみます。応募も少ないようなので、ある意味大チャンスなので。

僕は今、小さな会社でたったひとりのエンジニアとして働いています。ある意味CTOみたいなもんです。スーツ(社長)の無茶ぶり(問われるのは最終的な結果だけ)に応え会社として必要なシステムを作ったり、受託でコーポレートサイトや業務システムを組む日々を過ごしています。

相談相手が皆無のため、「自分のやっていることが技術的に正しいか、効率的か、何か落ち度はないか」という不安を抱えながら「10を求められて仮に2しか出来なくても、2から3にして次につなげる」という努力を微力ながらやっております。僕の出来ることが会社の出来ることにほぼイコールになってしまいますので、僕が歩みを止めるわけにはいきません。2しか出来なくても、2が出来たら2から3にする為には「どういった要件を、どういった技術で、どのように実装し、提供するのか」について考え続ける。時々神が舞い降りてCoolなアイデアが浮かんでくるのが楽しみだったりしますw

この「わからんことがあっても怯えず、専門外だからと背を向けず、とにかくまずは考えてみる」という姿勢があることが、エンジニアライフを送っていく中で一番大切なこと何じゃないかと思うようになりました。まずは解決可能なサイズに問題を分析してみる。で、解決可能な問題に取り組む。なので今の僕は、ただ怯えるってことは無くなりました。YESかNoか、どこまでがYESなのか、何がYESをNoにしているのか、などなど・・・。色んなアクションを同時に考慮できるようになりました。また、はじめから答えが用意されていることばかりならば、ITエンジニアはただの作業者になってしまうのではないか。そういう危機感を感じたりもします。

日本のIT業界の多くはオーダーメイドの受託開発ですが、もう既に市場は飽和状態です。希少性が無くなったのが大きな要因です。もう右肩上がりに成長することはなく、ゆっくりと確実に縮小していきます。オーダーメイドは基本的にハイエンドサービスであり、今まではハイエンドでなければ手に入らなかったITが、今では破壊的なインフラ技術の発達により誰でも手に入るようになりました。言い換えると、技術者であることの価値が、やり方次第で相当高まっていくということです。

そうなって来ると、最も必要なのは何でも良いからいろんなことに興味を持って、自分がITで解決したい問題は何なのかを考えて、その問題を解決していくことなんじゃないかと。エンジニアの抱える技術的問題を解決する立場に回ってもいいし、ユーザーの抱える業務的問題を解決する立場に回ってもいいし。そういう問題を探していって僕のように異業種に飛び込んでいく、SIerを通さずに事業会社同士がITでつながっていく、OSSをHackできる人材を雇用してサービスを提供する、そういったケースがもうちょっと増えると、IT業界は今までと違った道で盛り上がってくるんじゃないかなぁと思っています。

エンジニア個人としての歩き方は薬剤師の資格を持ちながらJavaエンジニアになっただいちゃんのエンジニアとしての歩き方 - 都元ダイスケ IT-PRESSを参照くださいませ。

ではでは。

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