読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

新聞業界とソフトウェア業界は、全く同質の大転換の中にいる

business

っていうことをですね、SunのJonathanが言っていたんです。面白いんで紹介します。英語で分かるITトレンド風に。この前もJonathanのBlog紹介したんだけど、私はSunに所属しているわけではございません。悪しからず。

前振り

there are all kinds of interesting parallels between the newspaper industry and the software industry. Both are undergoing tremendous change, creating havoc for some and opportunity for others.

新聞業界とソフトウェア業界はとんでもない変化の真っ只中にいるんだよ、と。

Traditional MediaとOnline Media

Jonathanはまずこの二つのメディアの特徴を、こういった観点で語っています。

■Traditonal media

Simplisitically, in the world of traditional print media, >99% of the content comes from employees, less than 1% comes from the community they serve. The editor is in control.

と、

■Online Media

Their employees don't produce content, they develop technology to organize it and make it accessible. >99% of their content comes from the global community, and a tiny percentage comes from their employees.

です。

新聞のコンテンツの99%は、新聞社の中の人が書いて、1%は彼らが運営しているコミュニティから。そして編集者の管轄下にあるよ、と。オンラインメディアは99%のコンテンツはグローバルに展開されるコミュニティが書いて、チョー小さい割合でオンラインメディアの運営サイドがコンテンツ書くよ、と。

つまり、

It's the perfect inversion of traditional print media.

ということなんです。真逆なんです。

どーすんのよ!!

How does a print media company grapple with the threat of on-line media?

気になりますよね。どーやって紙媒体のメディアがオンラインメディアの脅威に取り組んでいくのか、と。これについても、2つの方向がある、と語っています。

If they're not acquiring new media properties, they're attempting to add community engagement to the on-line analogs of their printed publications (eg, opening comments on ariticles or newsfeeds) This isn't always smooth, Put simply, letters to the editor have become as valuable as the articles inspiring them.

(中略)

Now, traditional media could certainly take another tack.They could sue the new/technology media companies, claim they're stealing readers by violating patents held by traditional media.

オンラインのサイト上で記事やニュースにコメントを書き込めるようにして、コミュニティを巻き込もうとしているよってのが1つ。だけど、記事書いた人間へのレター(Webならコメントかな)は、Blogの内容よりもらったコメントの方が刺激的で面白いという意味で、記事と同じぐらい価値があるんだよ、と。ここポイント。

もう1つがパテント、専売権とか特許権っていう意味なんだけど、そいつをオンラインメディアが侵害して俺たちの読者を奪っているのであるというロジックで「訴訟をおこす」という方向があります、と。

つまり、全く性質が真逆のメディア媒体が登場してしまい、そのメディアの方が高い付加価値を提供している状況の中で、コミュニティの取り込みにうまくいかない古いメディアは既得権を楯に訴訟を起こしたりしているのである、という流れです。

Same as Software Industry

The software industry is going through exactly the same transition.

全く同じ方向へソフトウェア業界も向かっているんだよ、と。

ちなみにexactlyって良く使う。この前アメリカに出張に行ったのですが、「全くもってその通りである」みたいな意味で「yeah,exactly」ってよく言ってた。覚えておくと良いかも。

じゃ、具体例は?

StarOfficeOpenOfficeに変容したのがそれだよー、と言っています。

Seven years ago, StarOffice and Solaris, to take a couple examples of key products at Sun, were built by our own employees. With very limited input from the community. We listened to users (and their letters to the editor), certainly, but we didn't allow them to touch the code (or lay out the front page). We were in control.

7年前にStarOfficeってのを作って、全てSunの従業員がコード書いて、全部それはClosedになっていた、と。コミュニティからのインプットは非常に制限されていて、殆ど全てSunがコントロールしていましたよ、と。

And then our biggest competitor became, in the late 1990's, a product built by a company that aggregated and organized software from the open source community.

1990年代後半、Sunにとっての最大の競争相手がでてきちゃったよ、と。OSSコミュニティで作られたソフトウェアを組み合わせてプロダクトを作る会社のことだよ、と。RedHatとかのことでしょうね。モロにバッティングするもんなwww

訴えてやる!

Could we have sued them? Sure. Sun has what I'd argue to be the single most valuable and focused patent portfolio on the web (and yes, we'd use it to defend Red Hat and Ubuntu, both). But suing the open source community would've been tantamount to a newspaper suing the authors of their letters to the editor.

(中略)

community content was becoming more interesting to our customers than our professional content.

Sunはそいつら訴えたのかい?そりゃそうさ、と。

だけど、OSSコミュニティを訴えることは、新聞がレターを書いた著者のことを新聞の編集者に対して訴えていることと同じなんだ、と。そして、コミュニティのコンテンツの方が自分たちのそれよりも顧客にとって面白いものになっていったことに気がついた、と。

じゃあもうOpenにしちゃおうぜ

What have we done since then? We dropped the price to free on both products, made the code available as Free software, and got busy engaging rather than fighting the open source community.

それからSunが何をやったか?BothProduct、多分SolarisStarOfficeのことだと思うんだけど、それを両方タダにしちゃって、コードも入手可能にしちゃった、と。もう戦うのは辞めて、コミュニティに関与してもらおうぜー、と。*1

自分たちでCloseな世界でモノ作るよりも、オープンソースコミュニティが作ったソフトの方がvaluableなんだから、もう戦うのは辞めるのである−

いやぁ、これってやろうと思ってもなかなかできないよ。会社そのものをPerfect Inversionするってことだからね。天動説と地動説ぐらいのパラダイムシフトだよ、これ。

で、どうなったのよ?

it's benefited our customers, opened historically closed markets, made productivity affordable to millions around the world - and thus grown the market for Sun and others.

顧客には利益をもたらし、歴史的*2に閉ざされていた市場をオープンにし、世界中で何百万人もの生産力を手に入れることができ、その結果Sunとその他の会社のマーケットが育ったのである−

しかし、新聞業界とソフトウェア業界の変化を実に面白いアナロジーで語っています。時間のある方は、原文にトライされることをお勧めします。

*1:巻き込むって日本語の方がFitする気がする。原文はengage

*2:なんかなー、伝統的の方がしっくりくる気がするなw