GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

大企業ワールドというブリンカー

大企業ネタとなるとダボハゼよりも力強い食いつきを見せるgothedistanceです、こんばんは。大企業という社会って面白いんだもん。

この会社の大半の人は大学を出てから定年するまで同じ会社にずーっといるんだけどね。殆どの人は、緊張感もまるでなくて、ひどいもんだ。ああなったらお仕舞いだよ。

アンカテ経由で上記エントリを知った。

さて、そもそもなんでこんなオヤヂになっちゃうんだろう?それを妄想しつつ考えたい。

まずは危機感ということについて。私が思うに、「ま、なんでもえーよ。あんま関心が無いんだ、単純に。」という層が圧倒的に多い。多分このメンタリティを「危機感が無い」と呼ぶんだろう。無関心と危機感が無いのは似たようなもんだし。

大企業に勤める最大のリスクは、周りが見えなくなるなんじゃないかと感じる。だって守られているんだもん。系列というタコツボにさ。

しかも、今オヤヂな方々はそのタコツボが大きくなっていくのを体感しているわけでしょ?最も多感な若い時期を、タコツボが肥大化してある意味出来レースのようなビジネスを回すことで自分の給料も上がっていくという世界で過ごしてきているのならば、右肩下がりの今の時代に危機感を持てというのが無理。倒産しない限り無理だと思う。

大企業が織り成す世界は、中のヒトから見たらブリンカーみたいなもんなんだ。どうも同じ釜の飯を食っている人間がたくさ〜んいることが、ブリンカーの強化に一役買っているようだ。やべぇって頭の片隅には思うけど・・・って感じで。そう思うのは最初のうちだけで段々会社の色に染まって慣れてきてしまうとイエローカード。人間ってのは、外界の刺激がなくなると必然的に無関心な人間になっていくんじゃないだろうか?大企業ワールドというブリンカーによって外界の刺激がゆるくなると、徐々に外的刺激を受ける必然性を失っていく。やべーなおかしーなゆがんでるな。そういう外界の刺激に対する反射が減衰していくんだと思う。

もっと単純に言えば、大企業内の世界って家庭に似ている。親がいいって言えばいい。世間がどう言おうが、俺がいいって決めたんだからいいんだ、っていう世界。ここでは「俺」を「タコツボのトップにいる会社のエロいヒト」と置き換えればいい。大企業ワールドの大半はこんな世界だと思う。

で、りもじろうさんのお勤めだった某メーカーとウチのようなNot独立系の子会社SIerでは恐らく台所事情が違うのでアレなんだけど、大企業にいるリスクっていうよりも、正確には資本関係、親会社・子会社という関係が悪い方向に出るリスクだと思う。例を挙げると、

  1. ホントはA社がいいけど、資本の関係でB社の製品を使わざるを得ない件
  2. 親がオーナーで同系列の会社の案件を紹介された。でも全部丸投げ。立場上、顧客に対して抑制力が無い件
  3. 親は迷走してるせいで全然プロジェクト機能してないけど、会社としては数字があがるからいいや
  4. 新規に打って出なくても親から仕事がふってくるから今のままでいいや
  5. ホントは組織的新陳代謝がしたいけど、それしないと仕事がなくなるわけじゃないし、マストじゃないからいいや

こういう世界にいてしまうと、個人レベルでは「言われたことをこなせばいいや、だって気の利いたこと言う理由がなくね?」っていう垢がついてしまう。つまり、頭の使い方を覚えなくてもメシが食えてしまうのが最大のリスクになると思う。で、冒頭の「なんでこんなオヤヂになるんだろう?」に話は戻る。

今、自分的に最も納得できる答えは、「頭の使い方をよーしらんオヤヂ共のより所は既得権だけだから」というもの。危機感なんて前面に出しちゃいけないじゃん、既得権を保持するためには。そこまで露骨なヒトはいないけど、それを「外的変化に対する無関心」というカタチで抵抗しているんじゃないかなって感じています。