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GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

Webの世界は痛いからこそ楽しい

はてブにネガコメが多い?あまったれんじゃねぇ!を読んで。

私も「ネガコメがイヤならBlogなんか書くなよ」派です。

私もid:tomityさん同様2001年からネットを始めました。その頃には当然ブログなんてものは無く「テキストサイト」というのが今で言うBlogに似たものでした。「兄貴の館」「ろじっくぱらだいす」「侍魂」「裏MIZUHAの憂鬱」「一流ホームページ」「紐井屋」・・・。この辺りがメジャーな所でしたでしょうか。このUG感が最高でしたねぇ。この頃にはコメントもトラックバックRSSも無かったので、いつ更新されてどれぐらいの反響があったかについてはそのアクセスカウンターと先日閉鎖してしまったReadMeぐらいしかなかったと思います。狭く深い世界であり今のBlogとは「自分をさらけ出している感」が圧倒的に違いますし、痛くなければつまらない感もあったし、読み物としてつまらなければ意味がないという強迫観念に似た何かがテキストサイト更新者に突きつけられていたような、そんな感じがありました。

そんな濃ゆくて楽しい世界も、GoogleとBlogの台頭により形骸化していったと思います。

Googleの台頭によって「個々人のお気に入り」「相互リンク」「Yahoo登録」「ランキングサイト」といったムラ社会があっという間にフラット化されてしまいました。ようやくたどり着いたUG系Webサイトも、Yahooのようなポータルサイトも同じ土俵に上げられてしまいました。本来小さなメディアであるべきものが風船に空気を入れたように肥大化してしまっているような感覚が私の中にありました。炎上現象にも同じようなものを感じます。

Blogの登場によってHTMLを知らなくても誰でもWebサイトが持てるようになったため、Yahooしかアクセスしてませんという方々にもWebコミュニケーションの裾野が広がっていきました。しかし、コミュニケーション媒体の裾野が広がるというのは諸刃の剣です。表現の世界において玉石混交化が進むということは、いい意味でとんがっているものを希薄にしてしまう。

GoogleによるWebのフラット化とBlogによるWeb表現のフラット化によって、「痛いけど楽しいブラックさ」を楽しめるような世界では急速になくなってしまい、正しいけど案外つまらないよねってことに向かってしまっているのではないだろうか?Webの世界でブラックジョークをやろうとすると、炎上というリスクがある時代になってしまったし。

正しいことなんて、案外つまらないのにね。