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ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

エンジニアの未来サミットを終えて

無事当日を迎えて終わることが出来ました。関係者各位に重ね重ねこの場を借りて御礼申し上げます。また、ご来場頂いた or USTでご覧になった皆様、たくさんのBlogでのオフレポ本当にありがとうございます。このイベントが実際に開催されたことは、大きな意味があったと思っております。僕個人はとても楽しくやらせてもらうことが出来ました。

僕自身は未来サミットにおいて業界のダークな話をすることにどういった意味があるのかを見出すことが出来ませんでした。IPAの10年泥を端的にDISるような構図にしても、学生や業界の若手の人間が見たがるとは思わなかったからです。どの業界だってダークな側面はあるし、けんすうさんの言うとおりで、バランス取るようなイベントやってもしょうがないと僕も思いました。環境に絶望してしまった話をしても建設的な方向には向かないと思いました。ですが、それをバネにしているのであるという側面が見えないと上っ面だけを捉えられてしまうことも、同時に学びました。

業界内構造を問うようなイベントにするのなら、みなさんのような若手の方・これからやってくる学生の方を相手にするのは根本的に間違っていて、それをやるならIT業界の重鎮の方々を相手にやるしかありません。そうでなければ軸がぶれてしまうと思います。それこそ「オレの武勇伝を聞け」になる気がする。これは誰も喜ばない。飲み会の場でやるべきこと。

けんすうさんが指摘されているように内輪っぽくなったことが、非常によくなかった。ちなみにあのIRCのログは相当気になります。ツボをついたコメントが流れると吹きそうになったしw ですが、IRCのスクリーン投入は次回はやめたほうが良いと思います。IRCはあっていいんですが、会場全体で共有しなくてもいいと思います。ホワイトボードもUSTのログに対するウケ狙いの回答が多くなってしまったし、やっぱり知人・友人がコメントをくれたら何か返そうかなっていう気になる。確かに雰囲気はやわらかくなかったかもしれない。でも、それは必要無いのかなと思いました。

一部と二部では全く進行スタイルが違ったので何ともいえませんが、二部は進行シナリオや議題の担当者を決めて時間も推し量りながら進めていったので、どうしても淡々としている感じを払拭することはできなかった。モデレーターを無視するわけにはいかないし、どこまで脱線してよいのやら感覚もつかめなかった。パネラーの中に司会を持たせる方法が最も臨場感は出るし内輪っぽいのもなくなるかもしれない。でも同時に一番難しいやり方なので、人を選ぶなぁと感じました。

様々なレポートを読ませて頂いて、僕は発案者の1人でもあるので、このイベントの意味や目的というのを今後どうしていけばいいのか、今とても頭を悩ませています。そもそもやる意味があるのか、あるとしたらどういう意味か、誰を対象にすればいいのか、もっと対象者を絞るべきではないか、彼らにどんなメッセージを届けたいのか、何を改善すればよりよいものになるのか。まさに「泥にまみれて」いる状態です。やる必要ないんじゃないのかなとか、思ったりもしています。id:happy_ryoが書いてくれたように、誰も他の人から参加する側に回りますって声も上がらずメンツが固定化するようなら、発案するのは一切止めようとも同時に思っています。

でも、それでいいのだろうか。外に対して語る言葉を持つ機会が失われて本当にいいのだろうか。時代をにらみながら新しい価値観を探していくような立ち位置のイベントは、何にせよ必要になるのではないのだろうか。

そんな狭間でゆらゆらしながら、ずっと考えている今日この頃です。

何にせよ、新しいことを始めなければ改良点など絶対に見えませんので、とにかくやってみなきゃダメだな、と。いくつか外れることもあるに決まっている。知ってやらざるは知らぬに及ばず、と申しますから。

小さいですが一石を投じることはできたと思いますし、今後も皆さんとご意見を頂きながら、新しい価値観が生まれていけばいいなと強く思っています。

それではまたどこかで。

追記

既に速報が上がっています。こちらもご覧頂ければ。この日のためにジャケット新調したんだぜ。

エンジニアの未来サミット速報レポート

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