GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

「つくるプロ」と「売るプロ」のあいだ

転職して3ヶ月が経ちました。1日が終わるのがとても早く、1週間単位で振り返ると「まだ○曜日か〜」なんて言いつつも、1ヶ月経つと「今まで何やってきたんだろう・・・。」と焦るような日々を過ごしています。

その間いくつか感じたことがあるのですが、一番大きかったのは「つくる側」の人間なのか、「売る側」の人間なのか、要は自分はどっちのプロフェッショナルとして商売をしていこうとしていくのかということでした。

前職にいた頃は「プログラマでもなんとかやれるし、提案や管理といった分野でもいけるいける」と思っていました。いざとなればどっちでもできる。そういう自分でいたいという思いが強く、前職の会社の安定している顧客基盤を通じて折角だから上流工程といわれる部分を担当したい、だってそれは他の会社では難しいから会社の能力で色んな自分の能力を試していきたい。そんな思いでずっと過ごしていました。

でも、これが通用するのはサラリーマンまでだなと気づかされました。

僕は「売るプロ」にはなれない。そう思ったからです。

ものを作る人というのが最もセールスに向いていない理由は何かというと、僕もそうなんですが、モノを選ぶ傾向が強いからです。扱っているものを知ろうとし、扱っているモノの欠点や粗が気になってしまいます。また、モノを作るという行為は当然なんですが自分の世界に強く入り込んでいく必要があります。創造活動というのは概してそういうものですから。でも、それは「モノを売る」時には足かせになることがあります。

本当にモノを売るプロフェッショナルは、モノを選びません。売れるな、いけるなと思ったら、良く知らない製品でも売り込んでちゃんと成約してしまうんです。弊社社長はその際たるもので、僕も「いざとなればやってやるぜ」と思ってたんですが、それこそ「モノ」が違うと思い知らされました。それにモノは知らないが、顧客のことを常に考えているのが伝わってきます。僕には「常に」というのが、無理でした。無意識下にあるのは顧客のことではなく、次にどういう仕掛けを打っていこうとか、モノを主体にしたことが多かったです。

商売をしていくのであれば、「あれもこれもいける」というのは自分の軸がぶれてしまうため、本来提供できる価値が提供できず、ハッキリ言っていいことがない。そんな時間も無い。適材適所って、自分が最大限価値を提供できることに専念できる組織を作るだったんだな、と。僕は売るプロじゃないから、販促は売るプロに任せたほうが結果としてよい結果が出る。どっちもやろうなんて、無駄なことでした。野球選手がサッカー選手になれないのと同じですが、サラリーマンは会社の与えられたロールに沿って色々やらされたりするので、その辺の線引きが曖昧なんだと思います。

そっか、僕は売るプロとしては大成しないんだなー。「作る」ことで自分の価値を高めていくしかないんだな、って。

「作る=プログラミング」じゃないですよ。それは一部であって全てではないですから。ITにおいては根本だとは思いますが、作り手として一番重要なのはプログラミングではないと思います。自分の作っているものをサプライしてくれる方々、端的には営業さんであったりお客様であったりしますが、そういう人たちと同じ目線で会話が出来て、「これってホント役に立っているのかな」「営業さんは何を言わんとしているのかな」という思い巡らせて、きちんとコミュニケーションが取れることだと思います。「そうか、あなたが作っているものはすごいよなー。もちろん価値はあると思うよ。でも、ウチは要らないかな。」で終わらせない為にも。オレのポケモンすげぇ状態にしない為にも。

作るプロとして何が足りないのか、何を補完していかなくてはならないのか、何を出来るようならないと顧客に価値を提供できるようになれないのか、それだけを考えて自分の軸をぶらすことなく、走っていこうと思っています。