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GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

序列をなくした新しい会社組織のかたち

この話に入る前に。

えがい人と海外ニートさんの論争って、一昔前にはてなで流行った「10年は泥のように働け」に対する反発と同質なんじゃないかなーと思って読んだ。すごく簡略化すると「仕事というのは一生懸命にやって頑張らないと始まらないのだ。疑問を覚えてもそこで頑張ってみるといいよ。」対「刺身たんぽぽのようなお仕事でサビ残休出の泥にまみれて人生がしぼんで自分が壊れたら何の意味もねーだろ」という、果てしない平行線。互いに取り付く瀬がない感じが際立っていました。

個人的には会社に強制的に死ぬほど働かされた経験が無いので、「日本企業は常にブラックで社員のケツをひたすら叩くんだぜ」的な話を聞くと、全然実感が無い。残業200時間ぐらいあるけど、得たものも多かったから、今はよき思い出になってる。環境に恵まれていただけかもしれないけれど。

この話を考えると、「働く人全てが上昇志向を持っているわけがないのに、全員に上を目指せもっと頑張れとしか働くモチベーションを導けない今の会社なんて・・・」というミスマッチが奥深いところに隠されているんじゃないかなと思うのです。出世すれば誰もが幸せになれるわけではないけれど、多くの企業では頑張って仕事をした見返りはピラミッドの上に登るという出世の中に色々内包されている。

裏を返すと、それ以外の価値観がハッキリ言って無い。

社内の序列に当てはまらない場合は行き場が無くなってしまう。つまんないよね、そんなの。どうしたら社内的上昇志向以外の価値観を認めた新しい働き方を構築できるのかと思う。仕事が出来るようになりたいっていう上昇志向と会社で上に上りたいという上昇志向は、全然別なのだよなぁ。それがごっちゃになってる弊害が、今の時代になって際立ってきたんじゃないでしょうか?

技能職と管理職を分けて考えたらいいという話でもない。組織は黙っていてもピラミッド型もしくは特定の主要人物を中心にしたスター型になっていくものなので、それをフラットにして「社長と愉快な仲間達」にしたらとても危険。「お殿様、おやめになってください」って誰も言えなくなりそうだから。主要人物に権限と裁量を与えてまわしていかないと組織はバランスを保つことが出来ないから、成り立たない。

ミッションは共有しないと組織の求心力はゼロになるけれど、ミッションを共有し物事を為すことはどう考えても自律的な行いであり、誰かにケツを叩かれてやるものではない。その代わり自律を認める以上は、何かしらの成果を申告しなくてはならない。もう、それだけでいいんじゃないかって思う。組織をつなぐものは成果だけでいい。それ以外のものは要らないんじゃないか?

例えば、目標を達成する見返りが序列の階段を上がることではなくて、あくまで報酬にして、上に立ちたい人はメンバーの賛同を第三者がヒアリングして決定するというやり方。直接部門はいかに会社に営利をもたらしたかという視点で、間接部門はいかに会社に損害を与えないようにしたかという視点で、評価をしていく。そんな考えもアリだろう。

画一的な、悪く言えば単純バカな価値観で、会社をうまく回せる時代はもう終わった。

僕なりに新しい会社組織のかたちを考えていきたいと思っています。