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GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

住商情報システム(SCS)とCSKが合併した件について

ニュース - 「成長が見込めないIT業界で生き残りを賭ける」、SCSがCSKを吸収合併:ITproの件について。

やっぱりね、という感じであります。予想が的中してしまいましたね。

不動産投資で失敗してしまった某独立系SIer住商系列に食われそうなので、経営権握られてしっかり解体されてSCSと合併とかありえるかも。

最近SIerがだいぶヤバくなっている件 - GoTheDistance

まぁ住商系のファンドが資金を調達している段階でこのシナリオは既定路線だったように思います。住商系ファンドが肉を貪る=>株価下げてTOBしやすくする=>TOBで吸収合併、というありがちな話。

不動産投資に失敗して巨額の損失を補填するために使われた資金調達スキームは、債務を株式化しておいて自社株を渡す代わりに債務返済や利子の支払いを免除してもらう方式だったようです。Dead Equity Swapってヤツですか。なんでこんなことをするかと言えば、もちろん儲けるため。

株式の信用取引は、証券会社から借りている株(=空売りした株)を現物で返すということが認められているそうです。CSKの時価よりも格安で株を手に入れてどうやって儲けるか。簡単ですよねー。300円で売る契約をして、100円で手に入れた株を現物で返せば200円儲かる。空売りうめぇ。普通こんなことCSKも許さないと思うんだけど、無い袖は振れなかったんだろうなぁ・・。ACA社は相当儲けたんじゃないでしょうか。キャピタルゲインの幾ばくかは、買収資金に回ったんでしょう。きっと。

SCSの中井会長曰く、

経営統合は、IT業界が右肩上がりに成長しなくなった今、どうやって生き残っていくかを考えた結果だ。

ニュース - 「成長が見込めないIT業界で生き残りを賭ける」、SCSがCSKを吸収合併:ITpro

「右肩上がりに成長しない=既存の市場のパイはもう大きくならない」という解釈を僕はしました。そうなると、残存者利益を狙いに行くのはエンタープライズにとって合理的な判断と言えるのではないでしょうか。他社がくたばった後、耐え抜いて残った市場のシェア拡大を狙っていくというシンプルな話です。コアコンピタンスを一夜にして変えるのは難しいし、全ての会社がクラウドに乗るわけでもないでしょう、と。ならば先ず生き残るために残存者利益を確保する。そのような経営判断かと思います。この合併で業界構造が大きく変わるわけでもないです。2年ぐらい前から言ってますが二極化が進行した結果でしょう。

グローバル化については何をどんな形でどういった海外の市場に届けるのかさっぱり見えてこないのは僕の目が節穴だからなんでしょうか。日系企業の海外子会社を狙いに行くのがグローバルの意味なのかと勘ぐってしまいました。大手SIer(インド)の収益向上がとどまることを知らない件 - Casual Thoughtsにあるようなインド系のSIerと日本の大手の違いはどこにあるのだろうか。その点を今後はもっと突き詰める必要がありそうです。

全然関係ありませんが、私は前職の頃CSKさんと仕事させて頂く機会があって西新宿のオークタワーに出入りしてました。その時ものすごいキレイなモデルっぽいグラマラスなおねーさんがJavaっぽいコードを書いていたのを目の当たりにして感動を禁じ得なかったのが、とてもよい思い出でございます。

おあとがよろしいようで。