プロジェクトには「マネジメント」と「コントロール」という2つの側面があると思っています。
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マネジメントとコントロールは違う
上記によると、マネジメントとコントロールは以下のように定義されています。
マネジメントとは、正しいことをするという意味である。これに対し、コントロールとは、ことを正しくするという意味であり、マネジメントとは違う。
プロジェクトの拠り所になるのは「そもそも何が正しいんだっけ?」という仕様です。仕様管理がプロジェクトマネジメントの根幹にあると言っても過言ではないと思います。
顧客との日々の調整活動に追われてしまうと調整作業そのものが目的になってしまう。最悪「折り合いさえつければ何でもいい」みたいなマネジメントになってしまう。*1使われるシステムを作るために、プロマネは正しい方向へステークホルダーを導くことが求められます。
仮に導くことに成功し、「おお、これこそやりかったコトなんだよ!」と高い評価を顧客から頂いたとしても、それだけではプロジェクトは成功しない。まだ50点しか取れていません。
ここで重要なのがタスク管理、スケジュール管理、変更管理、スコープ管理と言ったコントロールの部分です。プロジェクト管理と言えばこういったコトを連想される方が大多数でしょう。
日本語だとマネジメントもコントロールも管理と言う1つの言葉で包括的に表現されちゃうんだけど、個人的にそれはものすごい弊害を生んでいると思う。マネジメントとコントロールを同一視しちゃうヒトが後を絶たない。それがそもそも大きな間違いだと感じています。
それにマネジメントはできていたけどコントロールはダメだった、なんてプロジェクトは聞いた事がありません。コインの表と裏を分かつコトが出来ないのと同義で、マネジメントとコントロールは表裏一体のモノだと思っています。両方ともある一定の基準をクリアしないとプロジェクトは破綻してしまいます。
では、ここで問題提起。
システム開発プロジェクトにおいて、マネジメントとコントロール、どちらを重要視すべきなのでしょうか?
私はコントロールだと考えています。
その理由は近日書きます。皆さんも考えてみてください!
*1:顧客の意見を全て反映したシステムの方が使われなかったりするんだけどね。