SNSのエントリ飽きてきちゃったので、あのまま放置します。和訳してほしい!ってコメント頂ければ頑張って訳しますよー。
で、今日はTOYOTAネタ。
ウチの会社の本部が日経コンピュータを購読しており*1、この特集記事を読んでみました。
システム概要
トヨタの部品表データベースと生産管理システムの再構築。部品表データベースの説明は以下の通り。
自動車に組み込む部品のメーカー名,仕様,価格,生産状況,仕様変更状況を記録する「表」である。自動車の試作,設計,部品調達,原価計算,生産指示,保守といったトヨタの全業務に,部品表は関わる。
これが壊れたら全業務がSTOPする、とんでもなく重要なモノらしいです。
このシステムが33年前に作られて、レガシープラットフォームで動いていたのだがパッチ的な改善も限界にきたそうです。でもって、IBMがWebSphere&DB2でJavaによる再構築を提案したとのこと。他のSIerじゃ怖くてJavaで再構築なんて出来ないと思う。トラぶったら数億の赤字じゃすまない。プラットフォームと頭数を有するIBMだからこそできた提案でしょう。
高いハードル
日経コンピュータの特集記事の冒頭には、トヨタ側の担当者の要求レベルの高さ及び狂信的なシステム作りへの熱意が書かれています。ソースコードレビューを、なんとトヨタ側の担当者がやられているそうです。これには驚いた。お客さんと行うのは処理機能記述のレビューぐらいしかやったことないし。
毎日激務なのに常に最新技術をキャッチアップされており、トヨタ側の担当者の要求の根拠やPJの問題点の指摘も的確そのもののため、IBMサイドも「そこを突かれてはスルーできない、やらざるを得ない」的な感じになっていたようです。
パフォーマンスとの戦い
トヨタサイドのパフォーマンス要件に応えるためには、ソフト的な改善も限界に来ていたようです。特集記事の中でもハードウェア規模を10倍にスケールアップしないとできません、とIBMサイドのプロマネが進言している一コマがありました。
また、WebSphereのバグも相当出たらしく米国にいるWebSphere設計者が相当に叩かれて今日出たバグを今日Fixpack作るイメージで仕事していたとか。天下のTOYOTAのシステムですので、IBM側もマジで体制組んだんでしょう。
Java道場
IBMサイドもJava技術者を徹底的に教育したそうです。何ヶ月か忘れましたが新人同様の技術者を超スパルタで鍛え上げ、トヨタの現場に送り込んだとか。半分ぐらいしかこのJava道場を卒業できなかったようです。