あまりに多くの会社で偽装請負が出てくるのでクリッピングする気もなくなってた…。IT業界では偽装請負そのものが常識化していて、それが問題であるという問題意識が無かったようだ。
TOYOTA,CANON,松下,東芝,富士通,SHARP,NEC…。製造業とIT業界では恒常化しているのは業界内にいる方なら周知の通り。
今日見てたこの記事がすごく衝撃的だった。
厚労省から8日発表された平成18年度版「労働経済白書」は、衝撃だった。ベストセラー「年収300万円時代を生き抜く経済学」から3年、年収150万円未満の労働者が急増しているのだ。20代では21.5%と、5人に1人以上。200万円未満だと全世帯の約1割だ。
21.5%って…。あり得ないだろ?!失業率程度の割合ならまだしも、その5倍近い数値を叩き出されると寒気がした。
若者の5人に1人はフリーター並の年収しか貰えてない社会にした小泉内閣の責任は重い。そして彼もまた、ツケを時代に押し付けて政権を押し付けるというわけだ。
景気が回復傾向にある--、こう語るメディアは多い。実際に国内消費もプラスの傾向にあるんだろうが、そのカネはやり逃げできる団塊マネーなんじゃないのと疑いたくなる。
「一番の問題は、ひとたび非正社員になると、アリ地獄のように抜け出せないことです。30代や40代だと、より顕著ですが、最近は20代のうちに“一生、負け組”が決まってしまう。同じ学校を出ても、負け組は勝ち組の同級生の使用人になるくらいの社会が目の前なのです。階級の固定化へ向け、格差社会が完成に近づいているのです」
この記事を参照すると、森永氏の主張が更に具体性を帯びてきます。
請負労働者は、非製造業も含めると、200万人を超えるともいわれる。「おそらくこの人たちは、一生浮かび上がれないまま固定化する」と労働局の幹部さえ言う。
労働局の人間がこんなこと言ってるんです。笑えないですよ。ベルリンの壁があって君たちは一生そこから上ることはできないよって言う社会になってしまうんですか、この国は。
日本国内で南北問題が起こっていると確信させられるようなニュースはもっと×2増えますし、企業内で大規模なストライキのニュースが日常化する恐れだってあります。
シビアにシビアに自分の人生を考えなくてはならないと気を引き締めると同時に、社会全体が生暖かい殺伐感に包まれているのが気持ち悪くて仕方ないと感じた夜でした。