GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

若者はなぜ3年で辞めるのか?


http://d.hatena.ne.jp/asin/4334033709

なかなか示唆に富んだ本でした。新書なのでコストパフォーマンスも良いですので、一読の価値はあるかと思います。思わず線を引いたのは以下の記述(若干うろ覚え)

日本企業でのキャリアなんてわれわれはまったく評価しない。あれは本質的にはマックのバイトと同じだから。そういう仕事を自分の意思で何十年も続けてきた人間は、同情はしても評価はできない。

企業というのは社会の縮図。

入社したての頃は仕事の話が飲みの席で盛り上がる。これが年次が上がるにつれて、仕事の話ではなく人事の話で盛り上がるようになる。誰が課長になった、誰それが辞めた、誰が転職した・・・。そんな所だ。

年功序列のような能力に関係なく定期的に給料が上がっていく仕組みは、その組織が一定の割合で成長して行くことが前提の仕組み。空手形を掴まされそうになっただけの20代ならまだしも、実際に掴んでしまった or 掴まされる寸前の30代の方のメンタル状態が非常に悪化しているとも書いてあった。確かにその気持ちは理解できる…。

いまや、企業は「突然死」する時代に突入した。終身雇用・年功序列を実現したくても時代がもはやそれを許すことは今後20年ぐらいは無いと考えなければ。如何に若いと言うことが武器になるかを考えさせられました。

年次がたつと人事の話で盛り上がる・・・、これにはショックを受けました。人事の話なんてした所で自分は全く進歩していないじゃないか、と。逆に人事の話しか出来ないような環境に自分をおいているんだとしたら、その環境は絶対に見切るべきだと思います。僕らが見なければならないのは人事異動報ではありません、仕事を通した己の生き様!

生き様って理想と現実の間を絶妙なバランスを取って生きている時が、一番映えるな。間違いない。

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