近代麻雀の今月号の読みきりで「すげー」的な扱いをされていた。あれがすごいとは思えん。
問題の対局はこれ。麻雀バトルロイヤル2003決勝南4局ってやつ。
その時の萩原聖人の手牌がこれ。10巡目とかだった。
その時見えていた状況は以下の通り。
- 親は萩原、トップの古久根プロとは24000差。
- 筒子の3,5,7あたりはかなり安かった。
- 筒子の6にくっついても良くてピンフのみ、悪けりゃ役無し。
これ、ふつーに6筒でいいんじゃないの?
理由は単純。ドラ受けを残すため。
つまり、こういう手牌になったら1筒切った事を死ぬほど後悔するよ。間違いなく。それを感じなければ。
6筒くっついて即リーでツモッても見えてる範囲で2600オールでしょ。24000差を詰めるためにはドラを活かして索子で2面子作るしかなかった。多分あの時萩原聖人は1筒引きで「11234」の形が頭に浮かんだんじゃないかな?そうなれば6筒が要らない、と。索子で2面子作ると決めたら、萬子で1面子、筒子で1面子。6筒子受けは無視していいじゃん。萬子は古久根さんの所に結構あったし、五萬が3枚切れで1-4の筋がトイツでもたれていて実質死んでた。索子の下はヤマにゴロゴロいたし。古久根さん、7索通してたらもしかしたら森山プロから8筒拾えたかもな〜。まぁ、まず中から行っただろうから確立かなり低いけど。
何がすごいって5800の手が8000オールに化けたのが一番すごいよ。間違いない。
おまけ
古久根プロの5索切りも個人的に大賛成。タンヤオへの渡りなんか見る必要ない。何言ってんだ解説者のプロらしき香具師は。
配牌と第一ツモがこれ。
こんなのどっからどう見てもトイツ手以外和了れそうに無いじゃん。
手牌が全て筋で分断されている。こんなのが喰い断のように面子とトイツの複合手に仕上がる気がしない。萬子が1−4、筒子が3−6−9。索子も分断されて然るべき。実際ハギーや土井プロの手牌に索子の3,6,7あたりがトイツだった。
でもって、オレだったらまずこんなファンタスティックな想像をする。役牌を重ねることを考えるべきだろう。5索子がトイツになっても対して痛くないが、この牌姿で役牌がトイツかぶりになったらつらいぜ〜。
でも両脇がプロですげー堅そうだったので、こんなんでも無問題。
それにあの手牌から見えるのは色とトイツ。色だったら3色から2色に絞って戦うのが染め方の基本。いいじゃん5索で。逆に5索子絡みで1面子できてたら、タンヤオか七対子かですっごく迷うし、裏目ったときのダメージでかいし、最終的に南の重なりが最後まで響いたよ。1萬トイツ落としても萬子が44,66,88でしょ。叩いたら逆に手が詰まる。つーわけで、あれは5索子でいいんです。