GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

長考は百害あって一利なし

言いたいこと

5秒で決定できないことは5分かかっても決定できないし、長考から優秀な意思決定は生まれない。

なぜ長考はダメなのか?

一言で言えば、ただ迷ってるに過ぎないからです。

長考する時ってこんな時じゃないか、と。

  • マイナス要素ばかりに目がいってる。
  • 唯一絶対の解を求める。
  • 考えても答えの出ないことを考えている。
  • 単純に決断したくない。
  • 明確なアウトプットがイメージできない。
  • 機会損失をただ恐れる。
  • 情報が多すぎて捨てられない。

ね、しょーもない理由ばかりじゃないですか。

迷いからは「失敗しても後悔しない決断」は生まれないと思う。「たられば」が出て「あーあ、XXだったかー。」で終わりだ。そこからは「糧」が生まれない。決断の報酬は「糧」だと思う。

麻雀から考える決断力

麻雀がわかる・わからないに関係なくお読み頂けると思います。お付き合いくださいませ。

私の15年の麻雀経験の中で*1、長考が優れた意思決定につながったことはありません。直感で「この方向に進んでいくのである」というのが浮かんでこなければダメです。その意味で、決断とは瞬間であるというのが私の持論です。

いくら机上で考えたとしても、4人がほぼ動きがない状況と3人が既に激しく動いている状況では話がまったく違ってくる。また、麻雀は順番に自分の番が回ってくるゲームであり、その中で1つ牌をもってきて要らないものを1つ捨てる。これを繰り返すのだから、2巡目と8巡目では全く状況が変わっている。自分においても、他人においても。1巡毎に変化を促しているのだから。

故に、麻雀においても人生においても、2度と同じ局面というのは無い。「想定の範囲外」が毎度のことに起きてくる。だから、一手毎にその場で最適であると思う決断を行わなくてはならない。自分が成し遂げたい目的を達成するために、自分の哲学にしたがって、その場その場で考えることが一番重要であると思う。

これは決して「その場しのぎ」とは違う。どうも「瞬間的に考える」ことを嫌う方がいるが、それはその場しのぎとの混同にあることが過多あると思う。常に状況が変化しているのだから、その流れに飲み込まれてしまうのではなく意思を持ってその流れに沿うということが「その場その場で考える」の定義です。

そして、「その場その場で考える」出発点はロジックではありません。直感やひらめきです。

私はものすごくロジックを重視する人間ですが、直感や閃きもものすごく重視します。何故か。直感やひらめきの元になるのは「知恵」であり、それがロジックの出発点となるからです。知恵というのは、経験と知識と哲学の結晶です。

最近BCGの中の人が書いた「仮説思考」という本が売れましたが、仮説の出発点になるのはロジックですか?ということ。直感ですよね、と。

つーわけで、

意思決定は瞬間である、というのが私の持論です。

*1:一番長いキャリアが麻雀という罠。当方27歳

SQLを学習できるWebサービスを作りました。