このストーリーはフィクションですよ。
1. 会社誕生!こんにちは!こんにちは!
2. ビジネスモデルを構築し構造化できるようになる。
3. ビジネスが回り始めてお金が増える。もっと儲けたいから人も増え始める。
4. 会社の成長に伴い段々と会社機能が増えていく。事業エリアも増えていく。
5. 各々の事業エリアが自分が会社にとって必要だと主張し始める。
6. 残念なことに時代と共に事業の浮き沈みが明確になってくる。
7. 抱えている事業に対して過剰な要員がチラホラ出始める。特にマネージャ層に。
8. 社内改善・将来投資といったお題目で内向きの議論をする組織体が出来始める。
9. 自分達で自分達の成果となる仕事をつくらなければならなくなる。
10. エゴイズムが内向きなベクトルで回り始める。ブリンカーをつけられる。
11. 何をするにあたっても色んな立場の人間を通さないといけなくなる。
12. わかっちゃいるけど決められなくなる。現実を直視できる力が会社全体で失われる。
13. あぼーん
リストラってリストラクチャリングの略なのですが、人を切れば構造が変わるわけではありません。変えなくてはならないのは社会変化に伴って付加価値が提供できなくなったビジネスモデルであって、中の人に理由を求めてもやり方が変わらなければ同じ事を繰り返すだけですよ。
大企業病となった会社というのは、結局、官僚化した会社というのが私の持論です。
何が会社を官僚化させていくかというと、結論からいうと余剰人員です。抱えている事業に対して、遊んでいる人たち、正確には遊んでいるマネージャーが多いからです。そのような人たちが、自分達で自分達の成果となる仕事をつくらなければならない。そんな動機が、社内政治を発生させ、どんどん会社を官僚化させていくのです。
リストラの必要性は、若かったころは、まったく分かりませんでしたが、最近ようやく理解できるようになってきました。リストラでもっとも肝心な部分は、会社の現場で働く人間をリストラしても、会社の改革につながらないということです。本当に会社をスリムにし、機敏な意思決定をできるようにするには、まず、事業に対して寄生しているような業務に見切りをつけることではないでしょうか?
それができれば苦労は無いって言われそうですが、間違った考え方で経営していれば最悪会社ごと無くなるよ。
人間に理由を求めるのでなく構造に理由を求めていくアプローチで色んなことを議論していきたいものです。