haseさんのエントリに同感したので、ブロガーたるもの同感にはトラックバックで返すのが礼儀かと思い、エントリを書く。
つらいことや悲しいことから守ってくれるのは
最終的には自分が他人に肯定されている、愛されている、
という自信だけだと思っていて、それをいかにたくさん、
一緒に見つけられるかだと思っています。
インターネットの備忘録(はてなブログ版)
僕も同感です。セーフティネットっていうんですかね。自分が道に迷っていても必ず見てくれている人がいるっていう気持ちのことを、haseさんは「自信」という言葉を使って表現されているのだと思います。
僕も色んなものが欠けています。自覚はいっぱいある。そんな僕だからわかったことがあるんですが、人間ってのは「与えられないものは、理解できない。共有することも、絶対に出来ない」ってことです。なので、ちょっとしたことでもよいから*1まずは与えてあげるっていう考え方、すごくいいと思う。
こういう行いが、その人自身が社会性を身に付けることにつながっていくと思う。社会性ってすごく大切です。
社会性というのは、自分の目に映る人たちが自分に対してどのようなアプローチ・気持ちをもって接してくれているかを、推し量ることが出来る能力のことだと思っています。人間一生勉強なのよって、きっとこういうこと。その力は与えられていないことを増やさないと引き出しが増えない。そして引き出しを増やすには、自分が与えていくしかないんです。そうやって人間関係を構築していきたいな、と僕は思う。積み減らすという生き方にも通じる所があるかなと思います。
瀬戸内寂静が「人は、不幸のときは一を十にも思い、幸福のときは当たり前のようにそれに馴れて、十を一のように思います」と言っているけど、本当にそうだなって思う。本当は、きっと色んなことを与えてもらっているんだけど、自分が満たされていないから、もっともっと・・・って求めていってしまう。海水と一緒で、飲んでも心の渇きは癒せないのが、切ない。何にも周りから与えてもらっていないなんてことは絶対無くて。今あなたが生きているのはなんでだっけって考えてみれば、言わずもがなだと思います。満たされていないなって思うことは枚挙に暇がない。持っているものに眼を向けたほうが、生産的。できることをやっていって、できないのなら背を向けることも、時には必要だと思う。
そこから自分がどうしていくかは、その人の自由。振り返ることなく進むもよし、立ち止まるもよし、共に歩むもよし、待ち続けるもよし。
自分だけの問題をみんな各々抱えていく。そして、自分が解くしかない問題は、自分が鍵を作って扉を開けていくしかない。その時、鍵のヒントをくれる人たちの顔が浮かんでくるならステキなことだなって思う。
*1:haseさんは小さい(small)という言葉を使ってらしたけど、僕はちょっとした(little)っていう言葉を使いたい