面白いネタなのでちょっと書いてみたい。
優秀なエンジニアはどこにいて、企業はどうすべきか? - Togetter
僕なりにまとめると、コアのメッセージは
「優秀な人材はその仕事ぶりが信頼につながっている為、転職斡旋市場に出てくる前にもう次の職が決まる。転職サイトやエージェントに頼るだけでは優秀な人材は雇用しがたい。彼らは勉強会や各種媒体で情報収集やアウトプットをしているのだから、優秀な人が欲しいならそういう場所に出向いて彼らにちゃんと訴求できる採用戦略をキチンと練りましょう。」
こんなところじゃないでしょうか。口を開けていればおいしいものが落ちてくる時代でもないです。
ただ最近は勉強会もインフレ気味なんで注意が必要かもしれないです。
出来る経験者はそもそも市場に出てきません・・・!
ワイキューブの安田さんが、同じ事をこの本の中でおっしゃってます。
- 作者: 安田佳生
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2006/03/02
- メディア: 文庫
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
この本の中で「できない経験者を採用してしまうと、自分の間違った技術や心構えを直そうともしないどころか、その間違いを周囲に伝染させる即害力になる」といった下りがあります。即戦力を揶揄してその正反対の意味で使っているようです。即害力マジパネェっす。これが高度に進化すると老害力になるみたいです。
優秀な人は雇われる意識が少ない
優秀な人材は自分が活躍できる事を証明している訳ですから、一番大切にするのは「この会社は自分をどう活かそうとしているのか」になるわけで、会社の雰囲気がいいとかちゃんと休めますとか、裏の取りようが無い事は信頼するわけが無いですね。単に雇われに行くんじゃなくて、活躍しにいくっていう意識持ってる人が多いです。雇われに行く意識が強すぎてしまうとパンに食い付いて足の踏み台を外されて首つり状態になりかねないので、その辺留意したい所です。会社に行くのではなく仕事をしにいくのですから、中身をちゃんと吟味しないと・・・!
餅は餅屋だけど
餅は餅屋といいますが、たった1種類の餅しか作れないのはどうかなって思います。引き出しが1つしかないと、なかなか商売につながりません。複数の問題を解決できるから、価格以外の価値がそこに生まれて、お互いにメリットが生まれると思ってます。
パンもお米もラーメンも作れるようになりなさいって話ではなくて、パンはパン屋だし、ラーメンはラーメン屋に任せるのが良策です。でも、パンと一言に言っても食パンやフランスパンやロールパンやフレンチトーストなど、パンにもいくつかの引き出しがある。1個パンを作れるようになったらそれで終わり、じゃないと思うのです。自分の引き出しは多く持った方が絶対いい。僕は仕事は仕事で割り切れない変態野郎なので、自分の引き出しに深みを持ちたいです。
技術者の敬意をどう得るか
プロダクトやサービスで語るしかないのかなぁと思います。ブログやTwitterなどで非公式なコミュニケーションを取るのもいいし、グリー伊藤氏のようなスターをたてるのもいい。「こういう所で活躍してください」って言えるかどうかなのかな、と思いました。どの業界でもかわらないですね。
が、技術者の楽園的な話って真っ白いキャンパスに好きな絵をどんどん描いてもいいっていう風に聞こえて、それもどうなんだろうという気もします。幼稚園じゃないんだから。1円にもならない技術をお金に変えることへの意識を持たせないと、会社は前に進まないんじゃないかと。技術のブレイクスルーとビジネスのブレイクスルーは全く別。技術のブレイクスルーをそのままメリットとして提供したら自分の首を絞めませんかって思う。
色々書いたけど
自分にとって「自分がやる価値がある仕事」を、自分の言葉で語れるようにするのが、一番いいと思います。まず、そこから。
でもって、それができる会社を探す。無いなら作るなりまた探すなりひとりでやってみるなり、選択肢を色々考えてシュミレーションする。
その自問自答で揺れ動くあいだに、答えが見つかるのではと思います。