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ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

業務効率化を成し遂げたいなら、エンジニアを味方に付けろ

会社組織における業務効率化の限界について - 脱社畜ブログに寄せまして。

書いてある内容は、何度も何度も繰り返しやる必要の無い単純作業を自動化して楽が出来たと思ったら、楽になったんならこっちをやれと言われちゃうので負担自体は変わらないし給料も変わらない。それもアホみたいだから、自分は楽をしているのをバレないように小難しい顔をして仕事をしているフリをするのが個人として最適な戦略になる、と。自分で自分の首を絞める理由がないのだから、業務効率化を図るには正直者が馬鹿を見るようにしてはならないということかと思います。

確かに「仕事を片付ければ片付けるほど、仕事が増えていく」ということはあります。仕事は片付けることが最優先なので出来ない人よりも出来る人が相対的な時間給として見ると損をしやすい。出来ない人には任せられないのだからどうにかして片付けちゃう人に負荷が集中してしまうのは普遍的なこと。その分アウトプットを出しているのだから給料を上げなさいという理屈はわかるが、出来ない人がやらかした赤字の補填に出来る人の生み出した利益が回るのが会社の常なので、思うように給料に反映されませんねぇ・・・。お金のある会社の場合は位が上がって給料に反映されるんですが。なぜだろう、胸が苦しい・・。

しかし、自動化できる仕事を自動化しないのもアレですので、何にせよ視点を一つ上にするといいでしょう。自分が抱えている問題を紙に書いて「問題 VS 私たち」の構図をイメージして置き換える。個々人の仕事内容をDISってもしゃーない。自分が抱えている問題をみんなが困っていることとして一つ上から見直し、立場を超えた組織として解決するようにしなくてはならない。これが難しいけど、絶対にやらなあかん。リーダーが。個人の自主性に過度に期待するとそれこそ社畜乙になる。え?リーダーが役に立たない場合はどうするかって?外堀埋めるしか無いかも。外部の人間に説得させるとか、チームメンバーでリーダーを孤立化させるとか。そう、最も手っ取り早いのはリーダーをグーで殴ることだ(え

自主的な業務効率化を促すのは無理でしょう。自分の仕事の何が問題なのかを把握している人は絶対的に少なく、それを説明できる人はもっと少ないです。また、部署横断型の仕事の場合、ある部署の負担が軽くなっても別の部署の負担が増えれば、負担を付け替えただけなので何の解決にもなりません。仕事のやり方を一段上から見直して「悪しき現状維持」をぶっ潰していく必要があります。変わらなきゃダメ。変わらない業務効率化ってあり得ないの。金と時間の無駄なの。

業務効率化には個人レベルでは限界があることを、痛感します。正直者が馬鹿を見ることがあるのと、変えても別の箇所が痛むから変わらないという2つの意味で。なので、どうしても会社/部署/チームという単位で個人に依拠しない業務改善をみんなでシェアできる仕組みを作るしか無い。みんながハッピーになって良かったねっていうカタチにする。最終的には経営の仕事です。でも、できない。すごく難しいんだ。これが。ほんと。会社を変えるにはやることを変えるしか無いんだけど、それがとても難しい。社畜乙になるのも無理も無い。

これが特殊なのは百も承知ですが、弊社の場合は全ての業務が私が作ったシステム上で行われております。経営者/営業/倉庫/仕入/経理の全ての立場に僕が立って、彼らの利害関係を調整してます。業務運営の全てのしわ寄せが僕に集中している状況です。一般的には死亡フラグ。でも、複数の立場を見ることが出来ない限り健全な業務改善は出来ないからしょうがない。先ほど書いたように、局所的な対処では患部が置き換わるだけで病気は治らないので。会社を変えるのは僕の仕事だし。人を責めてもしょうがないからシステムを変えようって言う割にはまだまだ変わらない会社が多いけど、弊社は僕が動いてシステムを変えれば全員の動きがすぐに変わるレベルになってます(ドヤァ

仕事のやり方を変えるためには、業務を仕組みに落とせるエンジニアの力が必要不可欠です。エンジニアをうまく活用して利益にならない仕事は全部潰しちゃってみんなが潤うようになればいいなぁと思うし、それが絵空事にならないよう僕も頑張ります。

SQLを学習できるWebサービスを作りました。