SIerをDISってブログを書きはじめ、気がつけばプログラマの定年の歳になってしまいました。まだ実感がわかない。Paiza開発日誌のSIerのDISり方が品がないのでちょっとイラついています。DISられるには充分なネタがあるからしょうがないんだけどね。
10年前は自分はコードを書くことは無いなとか思ってたら、ほぼ毎日しょうもないコードを書いていることにびっくりしている。平凡な誰でも書けるようなもんだけど。解決している問題が平凡だからね、LINEのインフラ作ってるわけじゃないからね。しょうがないね。どうでもいいけど、スーツとギークって完全に死語だね。肩身狭いわ。'`,、('∀`) '`,、
で、最近5年間を見て思うんですけど、これからIT業界(システムインテグレーションの業界という意味)のマーケットの成長は鈍化すると思います。ITの世界って、オーダーメイド(受託開発)、既成品の買い切り(パッケージ)、サブスクリプションの3つしかビジネスモデルがございません。大きく言えば。
上記の3つのビジネスモデルの中で伸びる可能性が高いのはサブスクリプションですが、サブスクリプションが当たり前の世界になると、業界内で食っていける人が減る可能性が滅茶苦茶高いです。なんでかといえば、Webサービスでフリーミアムだイエーイという世界と同じように、業界内競争が熾烈になって共食いが発生するからです。共食いの結果生き残った所がコモディティ化の進行に伴い価格を下げていきますので、生き残れる業者が減ります。
そのような状態で業界全体の成長が加速するかなぁ・・・と。
クラウドが当たり前になることで、クラウドの上でソフトウエアを作ることも当たり前になった。その結果、いかにクラウドの上のサービスを組み合わせて最適解を産むかというビジネスが増えた。今現在、SIで元気のある会社ってそーゆービジネスをやっている所が多いように感じます。AWSのサービスを組み合わせるとか、KintoneみたいにPaaSやるとか。
個人レベルでは、ソフトウエアがコモディティになりましたので、高度なプログラミング技術を求められる案件よりも、普通のアプリやWebを作る案件の方が圧倒的に多くなっていると思います。コモディティになるってことは入手しやすいってことですからね。でも、その普通のアプリやWebを作ることが出来る人を育成できる会社が、どんどん減っているのが気がかりです。IT業界を志す方々の裾野は広くなっていくけれども道は細くなるというか。入学するのは簡単だけど卒業する(進級する)のは難しいというか。素人++みたいな人は3年持たずに消えていくような、そんな世界になりそうです。
コードで回りを動かせたらどこでも食って行けることは間違いないので、コードで回りを動かすために何を実装すれば世界が代わるのか、何を身に付ければ作りたいものが実現できるのかを、愚直に考えて行きたいと思います。僕も。
それでは、また。