GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

2011年を振り返ってみる

今年はブログの更新ペースがかなり落ちてしまいました。その理由は単純で、ブログで書こうと思った内容のいくつかを原稿に回していたからです。昨年末より開始した有料の会員制メールマガジンは6月末で終了させて頂いて、Software Design誌で連載をさせて頂くことなりました。振り返ってみれば1年中お金を頂いて原稿を書いていた、ということになります。

ホリエモンや津田さんを筆頭に有料メルマガが追い風になっておりますが、当方のつたない経験から申し上げますとこれで収益を上げるのはなかなかに難しいものです。お金を払っても得たいという情報は鮮度と密度の両方が求められます。「今、何が起こっているのか」を網羅的にとらえた上で、かつそのメルマガ発行者が持つ知見と人脈を鋭い視点で考察を重ねて考えを深めていける密度の濃さ。常に今をとらえていくには、その分野における高い専門性と公開情報の裏にある真実に肉薄した生の情報を得るための人的ネットワーク、そして何よりも世間的な知名度。これらが伴わないと本業に裂く時間を割いてまで、継続して有料メルマガを発行するのは困難だと感じました。

それはさておき、今年は自分がたまたま見つけたブログが書籍化するという「小悪魔女子大生はワシが育てた(キリッ」と胸を張って言える事件がありました。の書籍化がそれです。

小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記 ――インターネットやサーバのしくみが楽しくわかる

小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記 ――インターネットやサーバのしくみが楽しくわかる

自分のござ先輩アイコンが帯になる日が来るとは思いませんでした。生きてるって素晴らしいっ!

6月から開始しているSoftware Design誌での連載は概ねご好評を頂いておりまして、次月号で連載最終回となります。当初はSI業界の先読みを目指していたのですが、僕が見る限り2009年頃から新しい成長モデルが見いだせておりません。もう、断言しても良いでしょう。であれば、先を読もうとするのではなく別の道を探して新しい働き場所を見つけるためにはどうすべきなのか、に僕の関心が移りました。その中で僕に伝えられることは何かを考え始め、それを文章に落とし込むことに専念しました。連載のきっかけを作って頂いた技術評論社の池本さんに、この場を借りて御礼申し上げます。

また、正直すっごく読みたかったけど大人の事情でどうしてもSD誌が買えなくて・・・というそんなYOUたち。連載終了後、それらの原稿はWebに載せちゃおうかと思っていますので、気長にお待ち頂ければ。

1年間お金を頂いて原稿を書かせて頂く過程において、改めて自分の強みといいますか、自分が最も相手に「響く」言葉を届けられる対象は何なのか、ということについてすごく考えました。同時に、自分の書いてきた・発信してきた言葉によって思考を深めエンジニア人生を切り開かれた方の存在も、少なからず感じることが出来ました。「ござ先輩のブログは、日本のエンジニアのキャリア形成に一石を投じてますよ」とおっしゃって頂いたのが嬉しかったです。エンジニアが主役になれる組織作りやキャリア、開発現場のノウハウをもっと共有して、ハッカー文化を企業に根付かせよう - Publickeyというコトについても、一助になれるブログでありたい。僕は今どこの企業からもフリーな立場なので、僕が間に入れば色んなヒトが繋がる気がするんです。今後も大きめの石をドンドン放り投げて盛り上げていきますよ。モテギーク方面にね(え

エンジニアType様には創刊当初から大変お世話になり、ありがとうございました。モテギーク拾われた時はどうしようかと思いました。生け贄モテギークになってくれたregtanに深謝しております。モテギークになるとエージェントに頼らないでモテる転職が出来る。そのような言説がまことしやかに言われております。ソーシャル転職の記事はマジオススメ。読みましょう。

来年の抱負と致しましては、まず献本頂いている本の書評がたまっているので、そちらを全部やっつけることが最重要課題と認識しております。また、現在内製している販売管理システムを完成させ、雑貨卸・販売業務の鬼と化した僕が圧倒的なソリューションを提供できるようにするのが必達目標です。既に弊社内で実業務で投入して元気に動いているのですが、まだまだ足りない点が多い。いいですよ、業務アプリは。時代の流れに関係ないところで、ITで解決したい問題が絶対にありますから。売れる物や売り方は変わっても、売った後の業務の流れは変わってないんですよね。地味だけど金脈がたくさんある領域なので、地味にひっそりと儲けたく。今後も「技術を金に換える」という点には執拗にこだわります。

また、だいぶエンジニアのコミュニティ等からご無沙汰しているので色々な人とコラボしたいなーと思っています。コラボのネタは色々頂いているんですけど、単純に僕のリソース配分の問題で・・・orz

まだまだ、やれることもやりたいこともいっぱいあるでー!チャレンジ、チャレンジ!

来年もどうぞよろしくお願い致します。

SQLを学習できるWebサービスを作りました。