SIerの価値は技術を進歩させることではなく、技術の進歩を価値に変えることではないか…と思うのだ。つまり、具体化させるのが仕事ということである。
おっしゃる通りだと思います。ユーザーがジャッジしたいものは、技術ではなくそれによって得ることができる価値です。実現手段に対するこだわりは基本的にはありません。*1
ただ「技術を価値に変える」ために、個人レベルではこういった点に注意しないとダメなんじゃないかなと考えています。
得意技術を持つ。
得意技術を習得して、その技術のできること/できないことを知ることが重要です。まず1つの技術をある程度深彫りすることが大切で、そのコアがないことにはシステム開発はできませんし、「この技術を使用すればご要望である○○は実現できます。」とか言えない。
得意技術をもつことでその技術の得意なこと、不得意なこと、癖、気をつけるべき特性などがわかるようになり、新しい技術を学ぶ際にもそういった視点を持つことができます。こういった視点は品質面で重要になってきます。
システム設計経験を持つ。
1人プロジェクトのススメ参照。要望から要件に落とし込み、システムを分割し設計するプロセスを経験しないと、スキルがUPしてもレベルが上がらないと思っています。
仕組みに興味を持つ
システムにしても業務にしても、必ずInput→prosess→outputの流れを通っていきます。それが再帰的に循環することでフローとストックが生まれます。仕事においても同じことが言えますが。
ITならば「システム構造」に、業務ならば「ビジネスモデル」がどうなっているのかを根気よく考えることがすごい大切。仕組みが見えてこないといつまでたっても俯瞰的な視点はもてません。
逆に仕組みがわかれば、何処を変えればよいのかもわかるようになる。
この3つが価値あるSIer(SE)にとって重要だと思います。
*1:内部リソースの問題で、あまりに新しい技術は敬遠されたりする場合もある