SI業界再編の予兆よりTB
SRAの鹿島亨社長が話された内容にドキっとしました。
「これからの大きな課題は、お客様から大規模なシステム案件を安心してお任せいただけるようにするにはどうすればよいか。そのためには会社の規模をもっと大きくする必要があります。
でないと大規模案件については大手SI会社を介した二次受けになってしまう。多くの同業他社も事情は同じです。
そんな状況もあって国内のSI業界は再編の必要があると言われて久しいですが、私は業界全体として大同団結を考える時期が本当にそろそろ間近に来ているのではないかと考えています」
この赤字でくくったところが、今のSI業界を端的に示していると思います。弊社の規模程度のSIerでは100億単位の案件がやってきたら色んな意味でアップアップです。
圧倒的なオペレーションによって非常に高い生産性やシステムがビジネスにもたらす価値ベースの見積もりを武器に数十億単位の案件をマネージできるようなSIer2.0みたいな会社を除けば*1、この業界は頭数以外に大規模案件を受注できる要素は非常に少ない。もちろんコケた場合の体力も必要ですし、むしろこっちの意味合いが強いために大規模化が求められると思われます。
億単位の案件なら体力的にも頭数にもプライムを取れるけど、さらに一桁のっかると厳しくなる程度の規模のSIerの生き残りは難しい時代になってきたことは間違いありません。規模以外の強みで勝負するか無いのならば、オペレーションを同業他社が真似出来ないような秀逸なビジネスプロセスを築くのが王道か。
*1:そんな会社あるのかw