GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

そもそもスーツって何なのさ〜スーツ話の補足〜

スーツにはスーツの道があるの補足です。

興味があればそれが地雷かどうかは二の次なタイプなので、とりあえず自ら地雷を踏んでみたんですが予想より5倍増しぐらいで反響があってどうしようかなぁと思っている今日この頃です。まぁいつもこんな感じ。今回はDankogaiまで巻き込んじゃったし。このままBuzzっぽく打ち上げ花火になるのもちょーもったいないので、色々考えてみた。

皆さんから頂いたコメントやトラバを加味すると、最重要論点はこれだと思う。

そもそも何をもってして「スーツ」なの?

この問い。

ここをある程度ケリつけた上で、「スーツになるとどうなるの?」「何がギークと違ってくるの?」「なんで区別してんの?」という話を整理していきたい。自分で言ってて綱渡りなんだけど、そんなの関係ねぇ!!突っ込みはやさしくお願いします。僕のHPがゼロになっちゃうー。

スーツとは何か

昨日のエントリで私が使ったスーツの一番大きな意味は、端的に言えばコンサルです。もうちょいマジメに定義すると、「最終的な成果物が情報システム及びソフトウェアとなるプロジェクトにおいて、実作業としてはコーディング等の実装作業を担当するのではなく、構想立案⇒要件定義といった工程を担当する人間のこと」です。もうちょい大きく捉えると「どういった目的で何のためにどういうシステムを作るのかを、顧客と一緒にコンセプトとやりたいこと(=要件)を作り上げる人」です。

あのエントリではスーツという言葉が一語多義的だったので、「スーツ」って技術を理解しようとしない社内政治オヤジとか体育会系根性バカを揶揄する言葉だろというコメントを頂いてしまったのだと思う。この定義だったらそりゃスーツの道とは、なんて語ること事態アホですよね。おっしゃる通りで、少なくともはてな界隈で最も一般的な使われ方はid:YOSIZOさんのご指摘にある通りの使い方なので。

でもって同時に、「マネージャ=スーツ」的な文脈でも語ってしまった。もうこうなると読者の方が最もスーツという言葉に抱いているイメージに拠ってしまい、マネージャとしてのスーツ、コンサルとしてのスーツ、スーツ着た低脳バカ、といった別定義であのエントリを捉えてしまう。言い訳すると、だから始めに「勢いで書く」って書いたでしょw 普段はそれなりに推敲して、一語一義で書いてるつもりなのですよw

ギークってシステム作れる人のことなの?

次これいくよ。ギークとは、っていう山に挑むよ!

これに定義づけするってことは「アイドルとは」ってことにクソマジメに立ち向かうようなモンなんだけど、とにかく間違いなさそうなのは「己の手を動かすことによって、今自分がいる世界の何かを変えるような存在を生み出すことができる人」という定義づけ。自分の両の手を動かして何にもアウトプットを作れない人は、まずその段階でギークとして最もファンダメンタルな素養が無い、ということになるのだろう。これ以上深堀するとやばそうなので、とりあえずここまでにさせて。

スーツがいいの?ギークがいいの?

やっぱりね、これを同列に捉えるのは無理ですよ。当たり前のことかもしれないけど。

やっぱりスーツってのはあくまでファッションだと思うんだよ。直接的に顧客に対して何かしらの議論や交渉を行う立場の人は、各々の立ち位置によって「スーツ」を着るじゃんか。つーか、実はそれだけかもしんないんだよ。そのスーツってマネージャモビルスーツであったり、ファシリテーターモビルスーツであったり、セールスモビルスーツであったり、コンサルモビルスーツであるだけに過ぎないって考えると、かなり大枠が見えてくるんだと思うんですね。だからこそdankogaiは「スーツなんて意味が無いよ」って僕に勢いで教えてくれているんだと思うんです。

スーツの言葉など、当のスーツすら動かせない。手の裏付けのない言葉はあまりに安い。人を動かしたかったら、まず自分の手を動かせ。手が塞がっていたら、手を動かした経験を語れ。口で語るな手で語れ。

Powerpoint1つとっても、結構ディープだよ。

だったらPowerpointについて語れ。Powerpointについて語ることについて語るのではなくて。

このあたりが個人的には最も印象に残りました。

大切なことって誰も教えてくれないじゃないですか。経験でしか分からない。経験するためには手を動かすしかないわけです。プレゼンについて語るなら、プレゼンでプレゼンを語るわけです。その心がけこそがギークなんだぞ、っていう捉えた。リスクがあることを語るなら、自分がリスクを潜り抜けたことでリスクを語る。それならば、僕の目指すロールモデルはギークにあります。

この辺のお話を企画という側面から実に明確な論旨で説いている本が、田坂広志先生の「企画力」という本。テラオススメ。超オススメ。未読のYOU達は年末で読んどけ!

余談だけど、企画のギークっていうのもありじゃね。おちまさとみたいなひと。

でも、何型スーツっていう議論は残るかも

ここでやっとスペシャリティの話であったり、現実のキャリアパスであったりの話になると思う。

あなたがどんなモビルスーツを着たいかによって、当然求められるスキルというのは違ってくる。スーツを着ない選択肢だって全然アリです。スーツ着ろなんて言うつもり全く無いっすよ。だけどもコアにあるのは、今あなたが置かれている立場・状況においてどれだけ手を動かして何を得て何を世に生み出したか、ということになるのではと思う。SteveJobsはオレも大好きなんだけど、彼だって自分の手を動かすことによって多くの人間を動かし世界を何度も変えてきた。そういうことなんだ。

で、じゃあマネージャのスーツとコンサルのスーツはどう違うの・・・って話はもう「スーツ」って言葉を抜けばいい。その辺については、また別途エントリを設けて私が感じている範囲でマネージャスーツを着ると何が嫌なの、とかそういう話になっていけば、このスーツ論もひと段落できるような気がするのです。幾らでも叩いてくだされ。叩きに使われることには慣れております故。

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