GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

サンタクロースじゃなくても大丈夫だよ

ブログについてすてきなエントリが続いたので、僕も便乗してみます。

こういうエントリを読むと、「僕はサンタクロースじゃないし、そういう経験もしたことないし」って感じる人もいると思うので、その辺を絡めて僕が思っている事を書いておきたい。

数年ブログを書いている中で思うのですが、自分の記事が誰かの役に立ったり、悩んでいる人の助けになったりするのは基本的に結果論です。もちろん、役に立てばいいなと思わない書き手は皆無でしょう。まなめさんのエントリは「ブロガーってホントはスゴいんだぜ。誰かのサンタクロースになれるんだよ」っていうブロガーへのメッセージでもあって、そこは完全に同意しています。

ただ、役立つ or 役立たないといった二元論に思い悩んで「アウトプット熱」が下がってしまうのは大きな機会損失なので、それは違うぜってことをまず補足したい。

僕は誰かの笑顔が見たくてブログを書いた事は一度も無いと記憶してる。あくまで明日の自分のために書いているし、みなさんもそうだと思う。だけど、「誰か」ではなく相手を特定して書いたことは結構あります。不特定多数の方が見る場にたった1人の為に書いた言葉を晒すという、ちょっと矛盾した行いをやる。または、誰かの笑顔を思い出しながら書いた事もある。あの時楽しかったな〜みたいな感じで。

不思議なもんでそういう感情って文章の中から際立って届いちゃうのよ、楽しかった感情が。読み手にね。だからその意味で、僕らはサンタクロースになれちゃう。また、笑顔だけが報酬じゃない。ブロガーはブログを書く事自体が報酬のようなもの。書き続けていることで、どこかでプレゼントをもらえるんだからね。

これ以外にブログを書く効用は色々あるけど、大きな効用の1つに「誰かの考えに依存しなくなる」というのがあると思う。誰かの考えに依存していると、その考えでは予期できない事態が発生すると自分以外の何かのせいにしがち。仮に自分に落ち度が無いとしても、不都合な現実はやってくる。ブログを書いた後の事は予期できないことだけど、それを引き起こしたのは紛れも無く自分という。

ブロガーは1人ですから「あっち」も「こっち」もたてることは出来ない。ある人に向き合えば、違う人には背中を向ける事になる。AさんとBさんがラブラブで2人は楽しいけど、Aさんが好きなCさんが残念な思いをするように。そのことは避けられない事であって悪い事でもなんでもないのだから、その背反性に思い悩む必要は無いと思っている。バランスを取るか背を向けるかどっちかしかないけど、ブログの場合は思いっきり背を向けていい。ブログは自分に素直になれる場だから。

こういうことに慣れてくると、なんでも結局自分次第なんだなーということが肌で分かるので、逆に自分が不都合な事に出くわしてもワンクッションおけるようになる。どうしてこうなったかは問わず、相手が何のためにこういう行動をとっているのか、じゃあ自分はどうしたらいいのか、という考えが出来るようになった。

これは、下記言説にあるように英語でAssertivenessという能力に近い。
そして、この能力は確かに僕がブログを通じて学習してきた事でもあった。

英語にアサーティブネス(assertiveness)という言葉がある。自己主張性としか訳しようがなく、それだけで、日本語ではすでにネガティブなニュアンスがあるのだが、英語では決してそうではない。これは「相手の視点を考慮したうえで、自分の意見をいかに効果的に相手に伝達し理解してもらい、自分の当初の目的を達成するか」という心構えと技術のことである。

そろそろ2ちゃんねる的言説は卒業しよう - elm200 のノマドで行こう!

とても大切な事を学べる場だと思う、ブログって。自分に素直になるだけ得る物も大きいと思います。

サンタクロースでなくたって大丈夫。

同時に、来年また、新しいサンタクロースが増えたらいいなぁと思います。

Have a Merry Merry Chirsmas!
X'mas message to you from GoTheSanta Claus.

ELLEGARDEN サンタクロース

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