GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

はてなでブログを書くということ

はてなで書き始めて2年が経ちました。ここ半年の間にホットエントリに入ることが多くなり、色んな方に見て頂けるようになりました。ブログそのものは4年前から始めているので、3年半の下積みの結果はてな村でちょっぴりアテンションを獲得できるようになりました。そこまで来てはじめてわかることもあったので、今日はその話をしたいなと思います。

はてなというのは「idありき」のサービスになっています。ダイアリー、ブックマーク、スター、ハイク・・・。どれもがidを認識させるような設計になっています。はてなのidを書いただけでTBが打たれ、同じはてなユーザーならばエントリを引用しただけでTBが打たれます。これは恐らくはてな独自のサービスでしょう。このid制と過剰なトラックバックが、はてなという世界を狭くしています。

はてなダイアリーを開設する時にid:jkondoがどう考えたのかはわかりませんが、コミュニティ性善説に立った議論だったろうなと思います。同じ問題意識・目的意識を持っている人がはてなを使うことによって、必然的にブログを通じてコミュニティに近しいものが出来て、リアルの人間関係だけでは決して会うことが出来なかった人と出会うことで交流を広め深めることが出来て、良い信頼関係を構築することが出来るのである、みたいな感じ。

もちろんこれは間違ってはいない。僕自身そうやって出会えた人が何人もいる。でも、当たり前のことだけれどそもそも自分と同じ価値観を共有できる人がどれだけいると思います?あなたが今まで出会った人達の1〜2%だと思います。キレイなものばかり目に映るわけじゃなくて。はてなは、その残りの98%の方々もひっくるめた1つの組織体を共有しています。それが「はてなブックマーク」です。

ちょっとはてなブックマークを観察してみると、極端な言い方をすれば信者的なブックマークが集まっていることも多くあります。異常ですよね。こんなのはてなだけ。タグにその人のidがつけられるようなレベル。どう見ても村社会で流石に「はてな村」と言われるだけのことはあるんですが、そもそもそういう方向性にしているのは他ならぬはてな自身。はてなのUI・デザインは全体的に殺風景です。ほかのサービスと比べてもそれは歴然だし、アメブロのように「ここは楽しく日記を書くところ☆」みたいな場所に仕立て上げたら、全く違ったものになってると思う。

でもって、はてな最大の不気味悪さを醸し出すのが、このブクマコメント。恐らく何度かホットエントリに入っているブロガーの方は、一度はブクマコメントに絶望していると思います。エントリの内容ではなく、中の人に対して否定的なコメントが飛んでくる。僕自身も「え・・・、こうくるのか・・・」と言葉に詰まったことがあります。そんなことを言いたいんじゃないのになぁ・・・、と。ブクマコメントは扱いが難しい。知性もあれば、糞便もある。ネガコメを排除するのは多分無理です。観客席からの野次がなくなることはないのと同じ。

僕ははてなを離れるつもりはないです。はてなブックマークという集合知の良い所を求めているから。仮にずっとアメブロで書いていたら、GoTheDistanceはここまで認知されることはなかったと思う。ユーザー同士のつながりがタイトなのがはてなの特徴だけど、タイトだと目に映りたくないものまで入ってきてしまうという弊害がある。でも、そのタイトさを失くしてしまったら、もう「はてな」じゃなくて。僕はネットの猛者が集うはてなという場所は結構気に入っている。でも、はてなで名前が売れてくると神経を削られて弱っていくことも多分にある。

はてなの中の人たちは、はてながどういう社会を形成しているのかについての議論をもっとしていかないといつまでたっても「胡散臭い」まま。コードを書き直す前に、世界を作り直すことを考えるべきではと思います。