Intalio社のCEOであるIsmael Ghalimi氏が、「BPM2.0]というホワイトペーパーを出しており、それを和訳してくれた方がいました。
BPM2.0の考えがすごい気に入ったので、早速この会社がフリーで提供しているBPMSを動かしてみようと思います。クライアントはEclipseベース、サーバーはGeronimoベースです。
BPMの定義
この記述には思わず膝を打った。
今日現在、BPMという言葉はレガシーワークフロー製品からビジネス・ルール・エンジン、フローチャートのダイアグラム作成ツール、Javaコードのジェネレーター、さらにビジネス・プロセス・リエンジニアリングのコンサルタント・サービスまでの全てを含んだ意味で使われています。
日本でも全く同じ傾向にあります。
BPMは誰のものか
業務設計をやりたいと考えている技術がわかるヒトのものというのがBPM2.0だと言っています。
結論:BPM2.0は技術を知らない(non-technical) ビジネス・アナリスト向けではありません。そうなるべきではないし、そうなることも無いでしょうし、だれもそのことを気にする必要はありません。
私の言わんとするところは、ITの人たちを必要としないようにビジネス・アナリストを増力化することでビジネスとITの乖離を埋めようと言うことではありません。変わりに、より多くのテクニカルなプロセス・アナリストがビジネス要件を理解できるようにし、既存のITシステムを梃子にして直接プロセスを設計と開発ができるようにしたいということです。
トップダウンでもボトムアップでもなく、真ん中から上と下両方へ展開するアプローチ(middle-out)であり、それが唯一ビジネスとITのギャップを狭くするアプローチであると考えています。
もし貴方がこのBPM2.0を試してみたいなら、私のアドバイスは“決してプロセス・モデリング・ツールは買ってはいけない”ということです。代わりに、完全なBPMSを構築し最初の日(DayOne)から実行可能なプロセスを構築し始めることです。
ビジネス・プロセスのライフサイクルがzero codeとone-click deployの形で保持される限り、これらの機能(Capability)がコアとなるBPMSでネーティブ(native)に提供されようが、外部のコンポーネントとして提供されようが構いません。
ミドルアウトアプローチ
「業務とITの溝を埋めるには、トップダウンでもボトムアップでもなく真ん中から上下に展開するアプローチ以外には無い」という主張に激しく賛同した。今ちょうどトップダウンとボトムアップの間に自分がいるから、余計にガツンと来た。ホント、このヒトと飲みに行きたいよw
BPMとお絵かきとのあいだ
ずっともやもやしていたのは、世の中BPM事例というのは色々あるんだけれども、「私たちはこういうITインフラを用いてBPMSをこう導入してうまくBPMを実行しましたよ」という核心に触れている事例が1件も無いこと。ARISやiGrapixや何だかんだで「業務プロセスをこう可視化したんです」まではみんな一緒。そこからシステムへの絡みが事例として全く無いのがずっとひっかかってた。
しかし、このBPM2.0というホワイトペーパーで疑問が氷解された。このIntalioという会社のBPMSがどういうものかはこれから自分で動かして調査するのですが、疑問に対する答えを与えてくれたことに非常に感謝している。
私もBPMというのものは、
こうあるべきだとずっと思ってた。これこそ正に業務プロセスマネジメントと呼ぶに相応しい、最高の形だと思う。この想いに対しIsmael Ghalimi氏はBPM2.0というコンセプトで応えてくれたわけです。
BPM2.0にマジでワクワクしています。