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GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

ダメなものはダメと認める強さ

転職して3日しか経過していないんですが、小さい会社が大きい会社よりも圧倒的に有利だなって思った点が「ダメなもんはダメ」と割り切って方向転換できること及びそのスピードにあるように感じます。大きな会社は色んなものを背負いすぎてしまい、舵を切りたくてもまず舵を切ることが出来ないことが実に多いです。

大企業は多方面にビジネスを展開しています。時代の変化に共に採算が取れる事業とそうでない事業が明らかになっていきます。それは悪いことじゃないし、盛者必衰と申しますか、環境が変わればその事業が持っている価値のレベル・大きさも変化します。問題は、ここからです。ダメな事業から撤退する決断の次に待っている決断は、その事業に携わってきた人員の雇用をどうするか、です。ここがすごい難しいんだと思う。

ダメだからと言ってバッサリ切れば、明日は我が身だというコンセンサスが生まれ組織内で奪い合いが発生し、活力など無くなる。ダメだからと言って何もしなければ、他の事業でカバーしてみるけれど悪循環で共倒れか、そのままX-DAYを迎える。ダメだから何か違うことしようとしても、様々な柵を断ち切って違うことをやるチームすら作れないし、作ったとしてもコスト積み上げから概算される目標数字に追われて、素人にマラソンを走り切れっていうことになる。どこを向いても待っているのは茨の道だ。

何が問題かってのは、「あんたに言われんでもわかってる」っていうのが実情なんだけど、それでも「ダメなダメと割り切って次へ進む」ことが出来ないから、ダイエーやカネボウのように大きな会社は地盤沈下で沈んでいく。昨年、僕は誰もが知っている大企業のスタッフ部門でコンサルをやらせて頂いたけど、「ダメなものはダメ」までは総論賛成なんです。だから僕らが呼ばれているわけで。だけどまずそれを「認める」という所まではコンセンサスが取れない。「それも確かにありますよね、でも・・・」という流れで、違う枝葉が広がっていくことが多い。でもその枝葉は幹がない所に立脚しているから、いつか腐ってしまう。PDCAという栄養が取れないから。

その点小さい会社はどうしても属人性が高くなるけど、「うん、それダメだから辞めちゃって次これやろうよ」っていう決断がスムースに行える。社長は、何もしなかったら倒れるだけだって体でわかっておられる。肌感覚っていうのだろうか、そういうのは言葉の節々に感じられる。それが出来なかったらウチらの価値なんてねーだろ、ってね。

麻雀で例えたら、大企業は面前で満貫・ハネ満を叩き出す手役も豊潤な大物で、こっちは面前で手を作れるほどのリソースも無い。3つ叩いて1500点がやっとだ。

でも、役満は面前でなくても出来るんだな。それがベンチャーってもんでしょ。

色々脱線しちゃったけど、フットワークの軽さと顧客志向を突き詰めるのは大会社には限界があるけど、元々小さい会社は限界もクソもないから「やり過ぎ」なんて考える必要はないし、ダメなもんはダメと認められる強さを最大限に活用していくためにどうしたらいいのかってことを、僕も考え続けていきたいと思っています。