読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

GoTheDistance

クオリティスタートという会社をやっている人のブログです。中小企業のIT活用を全力でサポートするエンジニアです。

SIビジネスは必要不可欠なのに何故ダメ出しされるのか

きしださん、嫌なことでもあったんやろか・・・。

要点はこのTweetに集約されています。

「与えられた課題を解決する最適なシステム」を作ることが目的ではなく、「決められた仕様を満たすシステム」を作ることが優先されてしまうので、技術的・仕様的に間違っている状態でもそのまま進んでしまうこと見えない負債が積み重なる。そして、結局誰も得をしないのです、と。はいはい。

この点につきましては何度も同じことを指摘してるんですが、大切なことは何度も言うべきかと思いました。

なんでそんな苦労をSI側がやる必要があるの?

いいじゃんいいじゃん。要件固めてこれ以外やりませんって言えばいいじゃん。なんでそんな苦労して値段下げてやるのよ。期間と人数圧縮したらめっちゃリスクでしょ?おまえがやれるかわかんねぇだろ?どうすんの?

これは、僕がマネージャのデビュー戦でSI勤務時代に言われたこと。一部脚色してお伝えしております。追加変更は受託開発の華ですね。これに反論できる唯一の案は、「変更追加をここで容認しないと本来のプロジェクトの目的を果たせません。そこをご納得頂いて追加分を確保します。」でしょう。でも、何度もそんなこと言えないよね。値段出しちゃってるのに。

要件定義や仕様書に基づいてシステムを作るお仕事が、ITが生む付加価値そのものを受け取ることが出来ないビジネスモデルになっているという話は、「経営に資するITが提供できていないのである」に置き換えられて何百周もしております。まるで、砂漠に浮かぶオアシスを見つけては消えていく情景が思い起こされます。

ITが生む付加価値を得るためには、自分たちで改善できるようにしなくてはなりません。管理できないものは改善できません。当たり前のこと。企業内システムでもネットショップでも、その点は全く同じ。自分たちで手を入れられないモノは、変化について来れず廃れていく。

フルスクラッチでやる必要はなく、手を入れるヒトは内でも外でも構いません。管理できれば、つまりどこをどうするとどうなるっていうPDCAが回せれば。でも、「事業運営にITとビジネスの知見を併せ持つ人材が必要」という点は変わらない。両方持ってる人材がいなければ or 組織体でなければ、また上流と下流の工程の分断が生まれてしまう。工程の分断は絶対ダメです。皺寄せが全部エンジニアにやってくる。

1つだけ勘違いしてほしくないのは、顧客の持っている経営資産を活かして新しい何かを切り開くSIは常に必要です。SIビジネスは必要なんですよ。不要ではないんです。オワコンって指摘されているのは下請けに流すビジネスモデルです。問題は明確ではあります。色々難易度高いけど・・・。

・・・って話を2007年頃からずっとしてて、ITが生む付加価値そのものを受け取る為にはリスクを取って内製がベストだと主張してたら、自分でたった独りで内製するハメになったアカウントがこちらです(・ω<)

SIビジネスのあかんところをもっと知りたい方は、「SIerでのキャリアパスを考える」というイベントに登壇しました - GoTheDistanceをご参照下さい。

スペシャリストを脱しろ

この手の話をしていると必ず聞かれるのが「じゃあ、我々エンジニアやプログラムはどうやって生き残っていけばいいんですか?」という問題。僕の回答は「スペシャリストを脱して、プロになろう」です。

まず、業界が縮小したら職が無くなるわけではないことをしっかりと自覚して頂きたい。業界が右肩下がりになったら自動的に自分の未来も右肩下がりにはならない。落ち着いていこう。活躍の場は1つではない。キャリアは驚くほど多角的なもので、絶対に一本道ではない。

スペシャリストってのは、与えられた問題を自分の持っている技術で解決するだけの存在。でも、プロは問題そのものを発見する能力と解決する能力を併せ持つ存在。技術は移り変わるが、問題を見つける能力は移り変わることがありません。スペシャリストで生きていくためには、ピラミッドの頂点を目指す or 居続ける努力が必要です。僕の10倍優秀なスペシャリストは国内だけにとどまらず、腐るほどいるし。この道は険しい。とっても。

プロになる最大の近道は、自分の半径5メートルを変えることだと思います。能力だけでは仕事は出来ない。能力を磨く努力は誰でもやっているように思いますが、活かす努力って意外とやってないように思います。能ある鷹は爪を出してナンボ。働きかけないと活かせる場所、見つからないかもよ。

高いスキルを持っている人よりも、異なる分野の高いスキルを持っている人をつなげて、その会社なりが抱えている問題に対してこーゆーことができないですかねっていう話が出来るひとが圧倒的に少なくて、しかも頼りになるんよ〜。

こちらからは以上です。