5末で前職のエフ・ケーコーポレーションを退職しました。で、会社作りました。6/1に登記申請を行い受理されてから口座開設と税務署への届出等の細かな手続きがございまして、法人としてスタートするのに1ヶ月かかりました。
StaticPressで作ってS3でホストしてます。WP管理するのがめんどくさくなってしまった。お問い合わせフォームはTayoriというサービスを使っています。
以下、独立に至るまでの経緯を書きましたので、よろしければお付き合い下さい。
独立に至るまでに考えたこと
昨年の今頃から退職は頭にありましたが、次に何をしようと思った時に「これ」というのが浮かなばかった。とりあえず、人に会おう。その中で考えよう。そんな感じで色んな方とランチをご一緒させて頂きながら近況報告をしつつ何をすべきか考えました。
僕がひとりで内製していたこともあり、「業務のわかるエンジニアがいない」という話が特にひっかかりました。
ユーザー企業に対して届けるべき価値は「プログラムをより良く書くこと」ではなく「事業運営に必要なITを提供すること」です。中小企業向けのITシステムは大企業向けの機能縮小版でOK…なんてことはあり得ません。業務の独自性は中小企業のほうが強いのではないかとすら感じます。自社オリジナルの業務を支援する IT を強く求められる傾向があります。
大手は人手でパッケージの隙間を埋められます。中小企業は運用でカバーする(新たに人を雇用する)余裕がありません。ITシステムをわざわざ作ってお金をかけて効率を良くするのに運用の手間がかかるから人を増やせって何事?っていう。
ユーザー企業にエンジニアとして参画する以上、自社オリジナルの業務を支援するITを提供できないと価値が生まれない。でもスクラッチ開発は時間もかかるしリスクが高いしお金もかかる。昨今ではKintoneに代表される「オリジナルのITシステムを可能な限り自動生成を駆使して作ることが出来る仕組み」があります。この辺のサービスをどう活用すればユーザー企業に対する顧問エンジニアをビジネスに出来るのか。
自分がそれをやることで食えるのかどうか確かめてみたいと思いながらもイケるという手応えがなかったので、二の足を踏んでいました。
ルート42株式会社 さんとの出会い
「オリジナルのITシステムを可能な限り自動生成を駆使して作ることが出来る仕組み」でSIやればいいじゃんという内容でブログを書いたら、ルート42株式会社の高橋さんから「ウチはまさしくそれでSIやってます」という連絡を頂きました。え?いるのそんなひと?というのが正直な感想でした。
お話をお伺いしてデモを拝見した所、スクラッチで作ったら億クラスの複雑な業務システムが動いてる。案件をこなして自動生成の仕組みをブラッシュアップしていくうちにここまで来ました、と。
興味があるならウチの仕事をお手伝いして頂けませんかというお話を頂いたので、やりまーすと回答してスタートしたのが昨年12月。お手伝いをしているうちに「これはすごい。新しいSIビジネスが出来る。」という確信が芽生えた。協業させて頂くことで自分のテーマであるユーザー企業の顧問エンジニアに挑戦する素地ができるし、SIは好きなのでやれるだけやっていきたい。色んな仕事ができる道が開けたので独立する決心がつきました。
SIはどんどん自動化されていく
この流れが加速することはあっても、退化することはない。AWSがインフラの構築から始まりそれらを統合的に管理できるプラットフォームへ進化しました。ビジネスアプリケーションの領域も侵食されていくと睨んでいます。
企業が最大限にIT活用をするためには、自分の袖にあったITがベスト。その袖に合わせる作業が大変なわけですが、大変なままであってもいけないと思います。困難な作業ですが、PaaSサービスもこれからもっと進化していくはず。弥◯会計がAWSで動いてそれをlambdaで操作できる時代にならんかな。AWSがlambdaの更に上のレイヤーに行ってPaaSのサービス作るかもしれないし。
先日ブログで「これからは事業会社をIT会社に変革していくのがSIerのミッション」と書きました。
まずはひとりからのスタートですがこのミッションをクリアできるよう頑張ります。
今後とも、よろしくお願い致します。よろしければ、弊社のWebサイトをご高覧下さい。