皆さんおなじみWeb技術者の為の伝統ある勉強会「BPStudy」での発表を予定しておりました。
当方の不徳の致すところで、開催日を1日勘違いしていまい、予告先発しておきながら登壇できずにぶっちぎってしまいました。人生初の登壇ぶっちです・・・。
できることといえば、資料を作ってブログで精一杯ご説明させていただくしか無いので、資料を作りました。分量少なめ、エモさ多めです。
ITプランナーなるものへの思い
なんでこんな言葉を連想したかという点については、このツイートをご参照ください。
要件定義を仕事にしてますってふつーの人から見たら意味がわからないと思うのだけど、プランナーですっていう話なら意味がわかると思う。そういうのも結構大事じゃないでしょうか。
— ちなヤクのござ先輩 (@gothedistance) 2019年3月14日
IT側の方々は要件定義が重要ってのは通じると思うんですけど、要件定義って濃ゆい業界用語にすぎず一般的には何のことだかわからない。要件ってなにっていう反応をされたこともありました。主語がないんで、確かにと思いましたけど。
要件定義の支援を仕事でやってみると、要件定義はどう作るかを決める工程なので、どう作る以外の問題は解決できないという当たり前といえば当たり前の話を痛感することもあって。解決したい課題認識のズレとか、体制がうまく作れなかったとか、手段の目的化、とか。ITって、ビジネス側が思うよりもずっと融通がきかない(複雑な仕組みでできているので、組み立て直すのが困難な場合が多い)というのが落ちるまですごく時間がかかる、とか。
エンジニアとの関わりが薄い企業さんだと、身も蓋もないけど「プログラムを作ってもらう時に、何をどう整理して頼めばよいか」という頼み方がわからないというケースもあった。やったことなければ、頼み方わからないよね。予算や納期に制限が強いと「とにかくすぐ作り始めてくれ」とか「PM削ってプログラマに発注」とかいうやり方をしたがる発注側が少なからずいらっしゃるのですが、その場合は発注側がマネジメントできないとかなり難しい。コンセプトやゴールの策定をすっ飛ばして要件定義から始めようとすると、意思決定がうまくいかない。
ま、目に見えない不確実性が高いわりに融通がきかないものを作るから、なかなか難しい。
なぜかITシステムにおいては専門の企画職がなくない?
システムを作ることへの知見を持っている人が単純に少ない。IT企業を離れていた時期があったのですが、その時の経験を振り返ると無理もないな、と。世の中の会社の多くは、ITが重要ではない。IT技術を手に入れても活用する術を見つけなければ、会社にとって価値がない。スマホを持ったから事業の売上が比例して増えるわけがないですよね、それと同じ。
一方で1990年頃に開発され、今でもそれが事業の屋台骨を支えるシステムになっている会社も知っている。でも、充分な価値を提供できているし、ビジネスの変化に追従して今がある。レガシー(遺産)が活きているのは、ユーザー目線では大勝利。ずっと動いて使われているという側面は無視できない。そこには、ITプロダクトをデザインできる人がいたわけです。
「価値のある、使いやすい、実現可能なITシステムとして作られるべき何か」
これがカチッとハマる事業会社が増えて欲しいし、そのコアの部分は外に出せない。行くべき道は自社で決めるしかないですから。その助けとしてITプロダクトのデザインと実現までのロードマップを考えられる人材が必要なはずで、個人的に言葉のイメージでITプランナーが最も近かった。ITプランナーなる名称に込める思いは、そこです。優秀なソリューション・技術ノウハウ・進め方をもっている会社と巡り合っても、ITプランナー的な仲介役がいないとコミュニケーションが取れないので、物事をドライブして進めていくことができない。このアンマッチを解消したい。
ITプランナーを増やしたいので、お仕事のご相談お待ちしてます!
(株) クオリティスタートは、現状私がワンオペで回しているため私がガッツリ入って稼働するのは厳しいです。自分のワークロード超えて仕事を取るのも難しいなと思っていたのですが、やり方はなんぼでもあるしITプランナーという仲間を増やしたいので、ご相談はいつでもWelcomeです。TwitterのDM、もしくは弊社Webサイトのお問い合わせまで。
ソフトウエアが出せる価値を根気よく考えて「価値のある、使いやすい、実現可能なもの」を作り出すパワーを、一緒に出せる関係を築けたら。
よろしくお願い致します!