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GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

ロストジェネレーション世代に生まれて

どうもこんばんは。ロスジェネ世代1979年生まれのgothedistanceです。企業社会ネタ大好きなんで、またまたまたまたカッとなって書いた。今は明日の朝提出予定の資料を作っている。

新卒無業

私は2001〜2002年に新卒で就職活動(まさに超氷河期世代です)を経験したのですが、その当時リクルートのワークス研究所って所から「新卒無業」という本が出ました。キャッチフレーズが「4人に1人が無業」だった。2001年の数字でその年の3月大学卒業者における就職も進学もしていない人の割合が「21.3%」という恐ろしい無業率でした。私は文学部の出身なのですが、あの頃はほんと「オレもう教師でいい」「持ち駒が尽きてきてこの辺しか選びようが無い」「2chでブラックって叩かれいる会社だけどとにかく就職したい」的な空気が蔓延していた。特に女の子が苦戦していたことを覚えている。新卒派遣というのが表に出てくるようになったのもこの頃だった。就職偏差値ランキングみたいのがトゥーチャネールであるんだけど、東京一早慶の人たちがいくようなエリートな会社の門戸がかなり狭かったので、彼らが下山してきたという背景もあった気がする。

自己責任

あの頃はこの言葉が踊ってたなぁ。今はワーキングプアとかネットカフェ難民とかに向けられているようだけど、21世紀初頭では我々ロスジェネ世代に向けられていたと思う。いい言葉ですよ。実に。構造的な欠陥の必然故に起こる歪みやしわ寄せの存在をすり替えるには、ね。ロスジェネ問題は明らかに構造的問題であって、「仕組みとして組み込まれるだけで」被害を被る必然性がそこに存在している。スタートラインが同じでそこから全力疾走したから差がついたならわかるけど、気がついたらマイナス100mからスタートになっているような状況だった。だから問題なんだから。意思のあるなしに解決策を求めるのは問題解決になりえない。みんなひとりひとりが気をつけましょうねというのは、社会では全く意味を成さない!ガキのお遊戯じゃないんだから。

社内ロスジェネは35〜45歳ぐらいでは?

会社に限って言えば、実は一番ロストジェネレーションなのは僕ら20代ではなくて40代なんじゃないだろうか。35〜45ぐらいの方々が最もロスジェネかもしれない。正直な所、最もポストがなくて実のある仕事も無いのは彼らなんじゃないだろうかという気がしてくる。手を動かすことも求められず、黙って会社にいれば平穏無事でエスカレーターに上れる時代では無くなったし、更に上の世代がまさに逃げ切ろうとしているのだから。僕ら20代はそういうのが見えているから、ちゃんと「手を動かして自分の経験値があがれば」30代以降のキャリアプランが書ける。でも、過ぎてしまったものはもう戻らないのだ。

日本の大きな会社の最大の弊害は順番待ちがあることだ。基本的に「飛び級」が出来ない。成果主義だなんだと言ってもせいぜい基本給が上がるぐらいで、20代の部長なんて出てくるはずもない。20代の頃は単純に仕事が面白く思えたり自分の「のびしろ」を感じることが出来たとしても、30代になってくると途端に会社としての非生産的な仕事が多くなってくるし、既に実力面では申し分ない方でも「順番待ち」をしなくてはならない。この不透明な時代に順番なんかまってらんねーよってことで裁量を求めて会社を飛び出す人が結構いるのは確か。そして、ポジションのない40過ぎのおっさんも結構いる。何年も同じような仕事をしている人も結構いる。こんな状態にもかかわらず「人が足りない」というのはどこでも聞くんだけどね。人が足りないじゃなくて不要な人が多くて椅子が足りないの間違いかもね。

非効率な部分を「本気で」改革しようとすれば驚くほど効果が上がると思う。もう、みなに等しく平等にチャンスがあるなんてことは無くなっていると思ってよいのだ。しかも大企業の子会社ってのは切ない所があって、今の巨人のようにいきなり外部から重要なポストを占める人が突然やってきたりする。これでは下にいる人間はゲンナリ。大きな会社ってすごいもんで「これほんとに要るんだっけ」っていうようなことを仕事化できちゃうカネもあるので、なんかお前のやってること全然わからないけどお仕事はあるのね的な状態になっているんだけども利益はちゃんとでる。

しかし、回りを見渡しても正直今の自分の業務と大して変わらない仕事をしている上の方々を見ていて、空恐ろしいものを感じるのも確かなのだ。

避けられないけものみち

もしもあなたが小さな会社か大きな会社かを迷っているなら、20代なら大きな会社に行くべきだ。

大企業というのは大企業ならではの仕事があり、色んな施設や研修があり自分が積極的に動けば色んなナレッジが手に入るし、様々なポジションで仕事をすることが出来る。また、単純に言ってしまえば「中小企業⇒大企業」よりも「大企業⇒中小企業」の転職の方がやりやすい。それなりに名の知れた会社にいるだけで下駄をはくことが出来る。オレ慶応でましたってのとおんなじ。ぺーぺーの時は大きな会社にいたほうが利便性が高い。小さな会社に行って濁流に飲み込まれてしまうリスクっていうのもあると思います。

だけど生きているライブ感というのが年を重ねて上に行くほど失われている構造があるのが、今の大企業の状態なんだと思う。

「住みたい所に住める俺」のりもじろうさんは日本を離れてスモールビジネスをされる道を選ばれた。今の20代や我々197X世代は大企業に残るという選択肢なんて無いものと考え、真剣にけものみちで生きていく術を考えなくてはいけないと思います。梅田さんの指摘を反芻するたびにWeb時代をゆくってことは大企業というものと相反する強い何かを感じます。

こういう話もスーツの話とは別に語り合いたい!!!!