福岡に遊びに行った時に、id:komoko-iさんから頂いた本があった。それが、これ。
- 作者: 山田玲司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/12/13
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 155回
- この商品を含むブログ (148件) を見る
先日読了したので、読後の感想をブログに書こうと思う。
他人と違うことを恐れるな、楽しめ!
この本の主題を一言で言ってしまえば、多分コレに尽きる。
違うことを謳歌したら世界が閉じることはないし、自分らしく生きていけるよって背中を押してくれるような本だった。僕も「他人と違うことを楽しむ」ことに強い意味を感じている。言われたことをそのままやるのは、大嫌い。違うことを平気でやるから誰かのアンテナにひっかかりアテンションを得ることが出来る。赤い背景の中に白があるから目立つわけだって、同系色に埋もれていたらそのまま埋もれてしまう恐れが高い。
誰にだって、自分にしかないものがある。それをもっと前面に出していくことが「非属の才能」であり、それは立派な能力・才気であるんだということを著者の方は伝えたかったんだと思う。
孤立と孤独は違う。
独りでいることと、自分しかいないことは別だという話。自分の世界観を持っていてそれを他人に与えるor良い結果をもたらす人は、孤独であろうとも孤立することは無く、むしろリーダーとしての素質を開花させることになるというくだりがあって、そこに膝を打った。能力があっても、それで身の回りを良くしようという意識が無い場合は孤立するばかりだよ、と。知ってやらざるは知らぬに及ばず、という言葉を思いだしました。
人に会って、人の話を聞く。
人の話を聞く事が新たな体験をする最短の近道であり、それはギフトのようなものだと書かれていました。その通りだな、と思う。
でも、聞くだけではつまらない。話している方に「この人は何を話してものれんに腕押しだなぁ」という印象を与えてしまうかもしれない。そうならないために、折角ギフトを下さっている方の話をもっと掘り下げていく。そういうことが自然に出来る人を、聞き上手というんだと思う。その時に避けておいたほうが絶対無難なのが、否定から入ること。「でも」「だって」「いや」という言葉を使わない。YESにYESを重ねていくようにしたい。「そうだとすると〜こうですかねぇ?」なら、大丈夫。「もしこうだったら、こうじゃない?」とか。Noを言う時は相手の前提を覆さないほうがいいと思います。ただ、どうしても合う・合わないはあります。それが難しいのだけれど・・・。
ギフトには、ギフトを。
話を聞いているだけでは、聞き上手ではありません。YESマンです。
重なるところで共感し、重ならないところで貢献する。
僕が一番好きな記述が、「重なるところで共感し、重ならないところで貢献する」という記述。すごくいい言葉だと思う。一番生産的で前向きなコミュニケーションの形だと思います。そして、その前に「自分を認めてほしければ、まず他人を認めるしかない」が来ることも忘れてはいけなくて、そういったことも触れているあたり、幅広い本だと思う。
まずは発信から。
非属でいることはかなり難しい。だからこういった本が出るのだと思う。非属を続けるための努力が必要になる。だけど、その努力は決して辛いものではないと僕は思う。重なるところを探し、重ならない所は認める。それでいいと思う。それには兎にも角にも、まずは発信することから始める。発信のやり方・あり方を振り返ってみる。その結果、色んな「○○仲間」が出来たらステキなことだと思います。