新卒準備カレンダー 2011春 : ATNDいう、4月から新卒として特にIT業界に就職される学生の方に諸先輩が日替わりで激励のメッセージを送るという素晴らしい企画があり、それに参加させて頂きます。既に多くの方が示唆に富むエントリを書かれており、これまとめてiPhoneとかで読めたらいいのにと思う今日この頃です。
Who Am I ?
お前誰よってことで、簡単な自己紹介を。
2003年に某大手商社系SIerに新卒で入社しました。サーバサイドはJava、クライアントはFlash/Flexなどを駆使したRIAアプリケーションを構築する部署に配属されて、Webプログラマとして社会人生活をスタートしました。その後開発チームリーダー→プロマネというパスを歩み、途中からコンサルタントとしてIT戦略立案/内部統制の支援のお仕事をやってました。毎年色んな仕事をさせてもらい、偶然にも僕のクライアントは全て大企業でした。
2009年3月に退職し、2009年4月として現在は生活雑貨のメーカー・卸をやっている会社の情報システム部で働いています。会社の事業に資する業務システムとは何か、弊社が雑貨業界でITを武器に何を切り込んでいけば事業になるのか、そういったことに対してトライしている仕事です。現在の業務はプログラミングが7、雑用が2、余裕のある時間が1といった所です。サーバーサイドはもっぱらphp(CakePHP)で、最近iPhone/iPadのアプリも作ってます。
これだけは覚えておきたい3つのこと
社会人になられるにあたって、僕自身の経験からこれだけは覚えておいた方がよくねっていう3つのオキテをご案内します。
- 会社の会議で発言しろ
- 産みの苦しみと付き合え
- 目線は高くして外を見ろ
会社の会議で発言しろ
まず、新卒で入られるみなさんに覚えて頂きたいのは「新人とは特別階級である」ということ。何をやっても、新人という「水戸黄門の印籠」がつきます。色んなコトをみんなが教えてくれます。しかし、それは多くの場合「会社にとっての常識」であることが多いのです。一般的に考えると無駄だなぁ、おかしいなぁってことを平気で諸先輩が自信満々に言ってくることが過多あります。「ふーん、会社や社会ってそういうもんなのかな」で納得できないことはいっぱいあると思います。
そんな時、あなた1人では何かをやりたくても何も出来ません。あなたという人間を知っているヒトが増えてきて、会社や仕事の疑問点をシェアできる仲間が必要になるときが、きっとやってきます。その際に一番大切なことが、「会社の会議で発言をしろ」ということなんです。
諸先輩は何年も同じ会社にいますからある程度人となりがわかりますが、あなたについては誰も何もわからない。あなたを知る機会は、多くの場合会議の場でしかないのです。
とにかく発言をしないと、チャンスの機会すら与えられません。発言が減ることは、特に新社会人にとっては百害あって一利なし、と思って良いでしょう。トライもエラーもないなら、成長する機会そのものが失われます。
「会議でしゃべり過ぎてクビになった奴はいないけど、しゃべらなくてクビになった奴は多い。 」
このおちまさとの言葉を申し添えておきます。
産みの苦しみと付き合え
これはいつもオレ自身に言い聞かせていることなんだが
何かをやろうとした時・・・
「やらなければできない」が大事なんだ
でも人は知恵がつくと
「できるからやる」となるらしい
それは結局「できないコトはやらない」だ
それではその先の走りは引き出せない
これは湾岸ミッドナイトという漫画の、山本というチューナーの台詞です。
僕らは仕事をしていく中で色んなコトを覚えます。知恵もつきます。できることもふえます。ですが、その身につけたことは時代の変化に抗うことは出来ません。どうしても陳腐化してしまうスキルが出てきます。ここが分水嶺です。その陳腐化したスキルにしがみつくか、やったことがないことにトライするか。ここが大きな分かれ道で、後者に進む方はかなり少ないのが現実だと思います。
しかし、できないことはやらないで苦しむのは最後は自分です。「やったことないけどやってみる」という気持ちをもって、自分に投資しましょう。投資するという意味は自分の引き出しを増やすという意味です。その引き出しの数だけキャリアの方向性は広がります。
目線は高くして外を見ろ
ブログ、twitter、facebook、コミュニティ。そういったものを駆使して欲しいと思います。
特にIT業界は横のつながりが濃いので、毎週毎週勉強会やHackathonが開催されています。そういうのを知っている諸先輩を見つけて連れて行って貰いましょう。会社とは全く違う光景がそこにはあります。そこで自分の仕事の意味をもう1度考えるきっかけにもなるし、モチベーションにもなります。
実名・匿名はおまかせしますが(最初は匿名が無難です)、ブログのアカウント、Twitterのアカウントは必ず作ってください。そこがあなたのもう1つの社会の窓になります。まずはそれからです!すぐにブログと開設して、Twitterでアカウントを作りアイコンを設定して、100人ぐらいフォローしてみてください。
ブログには自分の足跡を書きましょう。特にITならば環境構築したメモやライブラリと格闘したメモ等を書いておくと、未来の自分がそれらに助けられます。業務の不満を書くのは辞めておきましょう。誰が見ているかわかりませんので、自分の足を救われる危険があります。Twitterは情報収集をメインに使ってみてはと思います。会社のほとんどのヒトが知らないであろう多くのIT技術情報が、そこにあります。
僕はこんなコトに興味があるんだぜーっていうのを、もう1つの社会=ソーシャルメディアの中で発信してください。絶対、人生変わります。
最後に
私の座右の銘として使っている言葉の一つ、「自重はダークサイド」を申し上げたいと思います。
「人の顔色ばかりを伺ったり"いい人"であろうとしたりするよりも、顔を上げて胸を張って自分がやりたいことをやってみよう。正しいと感じていることを伝えてみよう。会いたい人に会ってみよう。」
って言う意味です。
何をやるにしても、やっぱり「熱」が必要になります。その熱は、自分がひっこんだら絶対冷めてしまいます。新社会人は傲慢なぐらいでいいと思います。そこから風雨に削られていくことで、自分のエッジが尖っていくんですから!
4月からの社会人生活が実りあるものであるよう、祈っています。