GoTheDistance

ござ先輩と言われています。(株) クオリティスタートという会社をやっています。

自分の成果を値段で計るな

転職先の社長に、そのようなことを諭された先週末。レンガで頭を打たれるような衝撃が走りました。

タイトルで言わんとしてることは何かと申しますと、「オマエの価値を決めるのは自分でもなく、言い渡された値段でもなく、お客様が気持ちよくお金を払ってくださるかどうかだぞ。」ということです。こう書くと当たり前ですが、やっていることが報われるかどうか見えない中で手を動かしている時に、どうしても損得勘定が出てきてしまいます。でも、損得勘定が考えたら成功なんか出来ないぞ、と社長は申されるのです。

前向きな技術者は、必ずと言って良いほど自分の作ったものに対するひそかな自負があります。当然のことです。たとえそれが「DBから適当にブチ抜いて画面に吐き出す簡単なお仕事」の集合だとしても、立派な成果物です。

でも、その自負があることとその成果物に価値があることは、全く別のことです。評価軸が違います。そして困ったことに、独りよがりといってはそれまですが、モチベーションの根幹である自負心を損なうような事態に遭遇すると、どうしても「やってらんねぇよなー」というオーラが出てしまうものです。僕がそうでした。何の実績も無いのにとんだ思い上がりでございました。会社の看板で仕事をしてきた証拠であります。

出せるものを出し切って、「え?この値段でここまでやってくれたのか?お蔭様で他社さんに対しても自社に対しても自慢できるよ!ありがとう!」と言って貰えなければ、次は無いんですね。実績も何もない人間が値段でモノ決められるようになるのは、まだまだ先の話。やりきらなきゃ、出し惜しみせずに。報われるかどうかの判断を値段で計ったら負けだ。スタートアップで重要なことは、そこだと思う。サラリーマンだと、それは単にやりすぎになることが多い。陣地と範囲を決めるのが先だから。でも、スタートアップは逆だ。陣地と範囲が何も無いんだから、敵陣のど真ん中に旗を立てていかなきゃ。

でも、同時に自分が潰れても負けだ。「これでもか!」と思ってやったものが思いっきりはずす事もあるし、パワーバランスの果てに水泡に帰することもあるし、蒔いた種が咲くことはあんまりないのは、既に見えているから困る。

でも、振り返るのはやりきってからじゃないと、僕に機会を与えてくれている皆様に対して失礼だと最後は思った!やると決めた以上頑張る!

「人を幸せにする事に引退はない、決して引退を考えずに働き続けろ、人間は働きすぎて駄目になるより、休みすぎてサビ付き、駄目になる方がずっと多いのだから」

90歳までビジネスの最前線に出続けたカーネルサンダースの言葉であります。