PMOっていうのが最近どのSIerにもあったりする。大きい所は多分ほとんどあるだろう。Project Management Officeっていう組織体/委員会のことで、第三者の目線でプロジェクトがこの予算・スケジュール・体制でちゃんとカットオーバーできるのかどうかを判断・アドバイスをしてくれるありがたい存在。でも、今日は「ありがたい存在」のくだりで違和感を感じたYOUたちの溜飲を下げるために書いてますよw
他の会社に言っている知人に同様の組織体があるらしいのですが、よく言っているのは「形式的なことしかレビューしない」という事です。しないというか、できないんじゃないかと。これは第三者である以上致し方ない側面もあって、中身についての勘所が現場で頑張っている人より理解が浅い人がレビューするのですからレビューする内容はヌケモレの確認と資料の書き方がメインになります。これはやったか、あれはやったか、この言い回しはまずいんじゃないか・・・。残念なことに、こう言った内容をレビューされてもレビュー対象のクオリティがあがることは皆無と言っても過言ではないと思う。
それよりにも何よりも、このレビューを切り抜けるための準備が非常にめんどい。お客さんに出す資料ではない社内向けの資料ほど正直かったるいものはないと思うし、別にお前がプロジェクトの面倒見てくれるわけでもないのにガタガタうるせーよヴォケが、なんてことは僕は紳士だから思わないんだけど。うん。こんなのやってもやらなくても同じじゃないか、ただ現場に負担増えただけだろって思っている戦友の方々。はて☆スタをポチッとお願いしますw
やっぱりプロジェクトで飯を食ってる組織に横断的な横串を刺すのは限界があると最近よく思う。業界と技術によって考慮すべき点が各々違うんだし、中身が分かっているものが最大限努力して中身の議論を深めていくのが本来あるべき姿で、それが困難な場合に議論をリードする、会社としての判断を下す場をセットアップする等がPMOとしての本分だと思う。
これが提案時に一緒に行ってくれて提案書も書いてくれて、要件つめる時も見事な議論のファシリテートをすることでPMを助けてくれて、体制やスケジュールにおいてもちゃんとクリティカルパスはこれでネットワーク図的にはここがネックだから・・・、って言うのならまさにPMOだけど、なんちゃらかんちゃら基準に沿った所でねぇ。魂が入らない。
プロジェクトがトラブルになるのは、レビューをやったか否かじゃないんだよね。100のレビューより、1人のスターエンジニアだよ。ほんと。