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GoTheDistance

クオリティスタートという会社をやっている人のブログです。中小企業の顧問エンジニアをやっています。

知らないと損するフレームワーク思考活用法

ホッテントリメーカーからタイトルを頂戴した。id:phaさんありがと。

社会人なら押さえておきたいフレームワーク思考 : LINE Corporation ディレクターブログが非常に人気で今年のアルファブロガー(というかエントリ大賞に見える)大賞にもノミネートされている。こういう記事はニーズがありそうなので、僕なりにフレームワーク思考についていくつかサンプルを用意し、僕が使うチャートのサンプルを紹介しておきます。

というか1000以上のブクマとか・・・嫉妬!激しく嫉妬!!ハンカチ噛んじゃう!!!!

そもそも議論しちゃいけないこと

個人の価値観に依拠し、お互いの主張を出し合っても全体として合意が得られそうにないこと。例えば「浮気の定義」とか。こんなのは議論したって全体最適なんて導けるわけが無いので、ビジネスの場では全く持ってムダです。居酒屋でやりましょう。

仕事で議論することの意味

あなたの主張がベースになってチームや会社がその方向に舵を切って動く判断材料になるということを、意識することが大切です。ビジネスの場では、特に。みんな時間を割いて議論をしているのは、多くの場合業務やプロジェクトの問題解決のためです。自己満足と揶揄されないよう気をつけましょう。

議論で最も重要なのは前提の共有

立ち位置と言い換えてもいいです。空中戦という言葉がありますが、あれは議論の着地点がないからそう揶揄されてしまうのであり、結局それは共有できる前提がないからです。それがないのに議論は出来ません。「今回はXXXXXをYYYYの観点とZZZZの観点に立って考え、こういう結論に至りました、さぁどうですか?」というのが、あるべきスタート地点だと思います。その観点がピタっとはまらないから、コンサルは何度も何度も資料を作り直します。前提が狂うと全部くるってしまうし、同じことを言っても違う言葉を使えば心証がまるで違います。正解は無いけれど、ハズれは明確に存在します。

フレームワーク御三家

この3種類に大別出来る気がします。これだけ覚えておけばどーにでも応用が利く気がする。

  • ロジックツリー(抜け漏れを見る)
  • マトリックス(観点を見る)
  • プロセス(順番を見る)

先に取り上げたエントリのフレームワークのほとんどは、マトリックスでした。異なる観点をクロスさせることで、その中の検討軸を見いだし意味があるかどうかを判断するというものです。

ロジックツリーの最たる例は、WBSです。基本ルールとして親タスクは子タスクの集合体で、かつその集合体は親タスクを100%満たすモノではければなりません。つまり、タスクに抜け漏れがあっちゃいけない。マトリックスはSWOTとかBCGのPPMが有名。ITSSなんかもマトリックスのひとつです。プロセスはバリューチェーンとか、業務フローとか。

ロジックツリーの一例

WBSを作るから、お前のチームのタスクの構成要素を洗い出せ。どういう考え方でWBSを作っているのかを説明してくれ。」

って言われたらどういう軸を切って考えるか。

1つには5W1Hでしょう。仕事を行うための必要条件が漏れなく入っています。ただ、こういう考え方もできると思います。

  • 目的
  • 担当者
  • 期間
  • インプット
  • アウトプット

この5つの切り方で考えるのもアリだと思います。これで切るとネットワーク図にも応用できます。

こんな感じで、親を構成する子集団を作り出して検討することに意味があります。その割合・深さはその時々だと思います。コンセンサスが取れれば基本OK。

マトリックスの一例

例えば、「はてなってブログ事業者の中でどんな立ち位置?」ってのを考えてみましょう。すごく色々考えられます。

  • はてなユーザーは技術者が多い
  • いつも話題が限定的だし議論とか仕事関係のネタが多い。

これらの情報からだけでも、ある程度軸を作ることが出来ます。「技術者」「仕事」「議論」から考えてみました。サンプルが下記です。

1000万ユーザーを獲得するためにこういう路線にストレッチしていくんでしょうかね。このチャート書いていて思ったけど、そういう問題じゃなさそう。はてブがリニューアルされたけど、新規ユーザーに対するプロモーションがほとんど無くて既存ユーザーのコミュニケーション活用がテーマだったし。機能面に着目すればまぁそうなりがちですが。

比較軸だったら機能、デザイン、ユーザー層、話題、コミュニティ設計・・・。まぁいっぱいあると思います。上記のはあくまでサンプルということで。

ただ、こういう比較軸を切って4象限にするのは、自分で作っておいてなんですがそれがピタッとはまらないと実に気持ち悪いので、ピタッとはまらない時グルーピングせずに表形式でメリット・デメリットを整理するほうが無難です。そういう時は、検討軸が違ったりします。

有名どころを適当に2つ紹介しておきます。

勝間和代さんの時間の4象限

「投資」「浪費」「消費」「空費」に区切って考えるやり方です。重要と緊急のマトリックス、奥が深いです。


追記(2009/01/28 19:50)

どうやら元ネタはあの著名な「7つの習慣」から来ているようで、完全なオリジナルではないとのことです。

コミュニケーションの4タイプ

結構有名なやつです。よく企業研修で使われます。僕はプロモータータイプらしいです。


おまけ(僕がたまに使うやつ)

上の図はプロジェクトの大まかな流れを示し、下の表で誰が何を行うのかを表にして解説するというものです。ガントチャートの説明版みたいな。

下の図は成果物の作成フローです。どの成果物がどうつながって1つの大きなアウトプットを作るのか、というのを概略するときに使ってます。

あと三角図みたいなのを使って、三角線から矢印を真ん中に向けて円を描いてその円でメッセージを書いて、「この3点から今回こういう結論に至りました」的な絵を書いたりもします。

背骨を忘れるな

いくらフレームワークを使っても、メッセージが読み取れない図解には意味はありません。

おちまさとの言葉を借りれば、「背骨」が重要です。メッセージが堂々としているものはへんてこりんなものであっても主張として力を持っているし、その背骨があること自体に意味があるし、それが無ければ結論を導けません。フレームワークはあくまで枠組みであって、結局どういう考え方でどういう仮説を持って様々な事象に切り込んでいくのかというのがとても大切で、フレームワークはその時の考える道具でしかない。

それらを結実させるとできるのが一本のストーリーであり企みであると、僕は考えています。

マスト本4冊

戦略「脳」を鍛える

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企画の教科書―ポケット判おちまさとプロデュース

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PLANNING HACKS!

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企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得

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「戦略脳を鍛える」と「企画の教科書」は背骨の見つけ方と視点の広げ方を、「PLANNING HACKS」は企画にまつわる実務的なtipsを、そして「企画力」は企画の何たるかを語ってくれています。

で、これを使ってどう議論すれば良いの?

議論のルールは、フィンランドの5年生がまとめた議論のルールが凄い - (旧姓)タケルンバ卿日記を参照してください。

フレームワーク思考を武器に

「おお、コイツの言うことは聞く価値があるな」と思ってもらえるように頑張りましょう!僕も頑張ります!